2021.03.19

#1  Bank Bandの演奏の魅力と秘密(やや難解に注意)笑

ようこそいらっしゃいました。

早速です。

この間の3月11日の「音楽の日」の評判が本当に良くて、それは役割が果たせてよかったなという事なのですが。もちろん最初の櫻井くんとの「花の匂い」やYEN TOWN BANDの「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」も本当に評判がいいんですけれども、何より後半からのBank Bandが登場してからの、厚みのあるライブ感がその生の感じが、場をどんどん盛り上げていったのは本当に手ごたえでもわかるものだったんですよ。
そして前々から気づくことがあって、それを言語化してみようかなと思ったわけです。多分、有機農業でやっていることとか、一見他ジャンルと思うような表現が重なりあっているクルックフィールズにも通じるのではないかと思っているんですよね。
とにかく僕が考えるBank Bandのサウンドの魅力の秘密を教えてしまいましょうということです。

なんかNetflixのドキュメンタリー風かなという気もしますが、映像があると分かりやすいかもだけど、そこは想像していただいて、まずBank Bandの編成を押さえておきたいです。
編成は、いわゆる4リズムと言われるドラム、ベース、ギター、キーボード、が中心にあって、その外側にブラスセクションが2人、ストリングスセクションが2人、コーラスセクションが男女1人ずつ、とあって、基本10人の編成に、櫻井くんが生ギターとコーラスか歌で入る場合があるいうもの。
しかしまずこの基本10人のあり方が、それは10人もいれば豪華に思えるでしょうが、実はそれが魅力につながっているかというとそうでもないのです。
リズム隊も最小限の4人だし、大体テレビなんかでもストリングスの方々が出てる時って最低4人、多ければ8人から10人くらい映っといたりするんですよ。それがたったの2人です。ブラスセクションも3人か4人が普通かなぁ。でもうちは2人です。コーラスも男女1人ずつ。彼らはリハーサルの時も仮歌までやってもらってます。省エネの極みです。
こんな感じで言っていると「まだまだ減らせる無駄、お金を残せるバンド編成術」(本にしても絶対売れない)みたいな話にいきそうだけど、もちろん違うんですね。
予算的な理由も、まぁないわけではないけれど、それよりもセクションに対する考え方とそこへの工夫を凝らし方があるんですね。

本題に入るとギターやキーボードと言うのは楽器としてアドリブの要素も入れやすいんだけど、ストリングスやブラスセクションは違います。セクション内で約束事を作らなければならないことが多い。これが人数が多いとそれはそれで、厚みのある統一感のとれたサウンドというような目指すビジョンができてくるんだけど、正直、決めたことをいかに盛り上げてやるか、みたいなことにモチベーションを持つことになります。
それに対してセクションとして最低限だと思える2人だと、まぁ音は薄いわけですが、自由がある、フットワークが良いというのがある。そこでサックスの山本拓夫君やトランペットの西村君は、独自の息の多い、倍音の多い、そういった響きを研究してきたそうです。ストリングスセクションは沖 祥子さんのバイオリンと四家くんのチェロなのですが、ここにBank Band専用のもう1人のメンバーといってもいいPAエンジニアの志村さんと言う方がいて、その音にリバーブやエフェクターとしてのコーラス効果なども加えておよそ2人で引いてるとは思えないよう音空間を出していきます。
ここで音空間と言う言葉が出てきましたが、実はここがBank Bandの音キャンバスになってるんですね。
僕がヘッドホンしてる理由は音の空間の広さをイヤモニなどに比べるとちゃんと感じられるからなんですが、僕からの視点、というか聴覚でいうと、各セクションの音が混ざり合い、即興性も入れながら、同時に時間軸を流れていってると言う感覚です。

音は楽器がメロディーを奏でたり、リズムがアタックを伴うピートを作って行ったりするのが、重なり合います。同時に、サスティーンと言う、つまり音の伸ばし方とリバーブの音の広がりが混ざり合います。
それらが楽曲の感情と合わさって浮遊していきます。そしてまた沈静したりしながら、膨らんでいきます。昂まっていきます。それがグルーヴと言うものだと思っていますが、そうやって重なり合って起こる感覚は「いのちのてざわり」としか言いようのないものだし、俺が俺が、だと言ってるよなものではない、僕が言っているRitaのセンスそのものでもあるんですよね。地力と他力が入混じります。
僕はPAをやっている志村さんのミックスした音を直でヘッドホンを聴きながら自分の音量や手やサスティーンやリバーブを、増やしたり減らしたりしながら、僕らの音キャンバスが壊れないように調整をしている役割かもしれません。全体としてはPAをやっている志村さんとの即興でのやりとりでもあるんですね。
志村さんはリハーサルからほぼ立ち会ってくれるから、「音楽の日」のテレビに流れる音もテレビ局の音響の係りの方と連携をとって、テレビを見ている人に伝わります。それが重厚でライブ感があって、つまり借りてきたような音ではない、その場で想いを持って生まれた音だというような感覚になったんだと思うんですよね。

すいませんが普通に言うとこうなってしまいます。世間的に言うと自画自賛かもしれないけど。
あとバンドのメンバーがそれに合っているというか、みんながそうなっていったのかはわからないけれど、もちろんみんなが特別なのは言うまでもありません。
簡単にいうと亀ちゃん、おぐちゃん、カースケなど、腕だけじゃなくて笑顔の素敵なおじさんたちで、沖さんは美人だし、コーラスのしおりちゃんは可愛いし、四家くん、拓ちゃん、odyもユニークだし、西村君はぬいぐるみみたいです。
更にメンバーの事など、触れる機会も出てくるかと思います。
クルックフィールズにもいずれぜひ呼んで音楽を奏でてみたいと思います。

 

▲左から:四家くん、亀ちゃん、拓ちゃん、おぐちゃん、沖さん、カースケ、(僕)、しおりちゃん、ODY、西村くん