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中動態という在り方

中動態という在り方

#コラム #COCOON

UPDATE 2022.2.1

こんにちは。KURKKU FIELDS でシフォンケーキを焼いている小林真理です。

2月20日、この冬一番の雪が軽井沢に降り積もった翌日に、新しい宿泊施設 cocoonのプロデュースをお願いしている minä perhonen の皆川明さんにご招待いただき、軽井沢にある保養所にお邪魔しました。メンバーは、これから cocoon で案内人やシェフを務める面々。cocoon の宿泊のお客様と一緒に料理をするプログラムを想定し、朝・昼・夜と皆でつくって食べるデモンストレーションを行いました。

農場でできるものをなるべく使えるようにと考えて、お昼のメニューは、皆でつくるハンバーガーに。ベーカリーで焼いた軽い触感がおいしいバンズに、シャルキュトリーのベーコン、場内で採れた旬のレタスと、自家製の粒マスタードがメインの食材。

パンを切る人、野菜を切る人、ベーコンを焼く人、バターを塗る人、シェフの山名くんを中心に、あっというまにハンバーガーができあがっていきます。

cocoon での宿泊体験の中で大切にしたいのは「中動態」という在り方。

すべてが予定調和のサービスを受けるだけでは、宿泊することの喜びが画一的なものになってしまう。100点が確実に取れるフォーマットをつくり込むのではなく、その場にいる人が、最適な判断を繰り返し、良い体験が生まれていく。そんな感覚を、cocoon での宿泊を通じて感じてもらいたいと考えています。

なので、ご飯づくりも、その場にいる人が判断できる余白を残したものでありたい。

マスタードが苦手な人は、卵からマヨネーズをつくったり、ボリュームが足りない人は卵を挟んだり。ベーコンでもパティでも好きな食材が選べるようにしよう、など、どうやって実際のオペレーションに組み立てていくかを実践しながら考えるご飯づくりになりました。

料理の時間だけではなく、片付けの時間も大切な宿泊体験の一つ。

使った食器を丁寧に洗っていると、いろんな事に気が付きます。たとえばお皿の裏にある、5つの点。これは、トチといって、焼く時に、お皿と板がくっつかないように土を丸めてつけた跡なのですが、こういうことを知ると会話が自然に生まれることも、大切な価値になっていくはず。自分たちが心地よいと思うこと、価値があると思うことをお客様と共有し、良い時間をつくろうとするスタッフがいるからこそ、成り立っていくのだと強く感じました。

オープンまで、少しずつ進んでいく cocoon の様子、またお届けしたいと思います。

小林真理MARI KOBAYASHI

1987年東京生まれ。上智大学卒業。カリフォルニア留学時代にマーケットやオーガニックスーパーに触れ、新たな食の流れに触れる。総合商社で7年勤務する傍ら、2017年に「出会いと暮らし」をテーマにしたマーケット「SUORA CAFÉ」を主宰。2018年より KURKKU FILEDS 創業メンバーとして入社。

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