
私がカゼルタという南イタリアの街のチーズ工場で働いている時に
[すごいチーズ 工場がある]という話をよく耳にしました
保存状態の良いギリシャ神殿が残るパエストゥムという街ににある[ヴァンヌーロ]
後にそこで働けることになるのですが
そこの工場長[マッシモ]が評判になるモッツァレッラ作りのシステムを作った人です
私が入った時はもう他の工場に移籍してしまっていませんでしたが[彼の作るモッツァレッラは違う]としばしば耳にしました
[会ってみたかったな]
日本に帰り、2008年に宮崎県で水牛牧場を始めましたが3年目に[口蹄疫]という動物の伝染病が起こり、全頭殺処分され廃業してしまいましたが
イタリアにまた行く機会があった時にそのマッシモと会えたのです
[ゴッドハンド]でした、、、
[凄い、、]自分で工場を立ち上げて作っていたから分かるその凄さ、、この人の手、違う、、
人、そして男は[自分が1番]でありたいものです
私はゴッドハンドの仕事を目の当たりにしたので[上には上がある]と体験から知ることができました、それだけでイタリアに行った価値があります
いづれ自分よりも若くて実力のある人間が現れても
[自分が追い抜かれる]ことに恐怖がない、、かも
[一生かなわないな…]と思わせてくれる同業者に出会えたことは本当にありがたいです
写真はマッシモの手です

東京都生まれ。南イタリアの水牛モッツァレッラ工場や水牛牧場で働き、2008年に宮崎県で水牛牧場を開業、水牛モッツアレッラチーズの生産者となる。その後、北海道でのチーズ農場経営を経てクルックフィールズに参加、2018年より場内でチーズ作りを開始、日々新鮮なチーズ作りを追求している。