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5周年イベント「able For The Future」アフターレポート

UPDATE 2025.01.12
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INFORMATIONEVENT

11月2日(土)、3日(日)、4日(月・祝)の3日間にわたり開催されたKURKKU FIELDS 5周年イベントにご来場いただき、誠にありがとうございました。「able for the future」=「未来のために私たちができること」をテーマに掲げた本イベントには、約1,500名の来場者をお迎えし、持続可能な社会を目指す新たな視点とインスピレーションに溢れる機会となりました。農業や自然、アート、食に携わる多くの生産者やアクティビスト、企業が集い、来場者の皆さまとともに未来の選択について考える時間を共有できたことを心より感謝申し上げます。本記事では、KURKKU FIELDS 5周年イベント当日の様子をまとめた総レポートをお届けします。

Talk session – トークセッション – 

写真右から、鈴木和正さん(海苔の鈴藤丸)、友廣裕一さん(合同会社シーベジタブル共同代表)、村上春ニさん(株式会社UMITO Partners代表取締役)、佐藤剛(株式会社KURKKU FIELDS)

シャルキュトリー前で行われたトークセッションでは、各回2〜3名のゲストスピーカーをお招きし、食・生き方・自然環境・地域での循環・未来の暮らしなど、多岐にわたるテーマについて語り合いました。日常に取り入れられるアクションから、地域や地球規模での課題まで、幅広い視点で未来に向けた意識を深める機会となり、持続可能な未来を考えるための視点や気づきを共有する時間となりました。

写真右から、川上洋平さん(選書家)、四井真治さん(パーマカルチャーデザイナー)

また、トークセッションの後には、選書家・川上洋平さんと、登壇者をお招きし、参加者と共に直接交流できるインタラクティブな対話の場『Dialogue in the Earth』が設けられ、様々な意見交換が行われました。トークセッションの登壇者は下記の通り。

トーク一覧(五十音順・敬称略)

益 貴大(株式会社オイシクル)/ 江守 正多(東京大学 未来ビジョン研究センター 教授)/ 大阪谷 未久(シシノメラボ)/ 川上 洋平(選書家 | ブックセレクター | book pick orchestra 代表)/ 近藤 勝宏(パタゴニア・インターナショナル・インク 日本支社 | パタゴニア プロビジョンズ ディレクター)/ 清水 イアン(3T CEO)/ 鈴木 和正(海苔の鈴藤丸)/ 竹内 友一(タイニーハウスビルダー | ツリーヘッズ代表)/ 東海林 園子(オイシックス・ラ・大地株式会社)/ 友廣 裕一(合同会社シーベジタブル共同代表)/ 中村 元気(530WEEK)/ 深本 南(社会起業家 | 環境活動家 | ELEMINIST創設者)/ 伏見 崇宏(ICHI COMMONS 代表)/ 滿間 信樹(株式会社ホテル三日月)/ 村上 春二(株式会社UMITO Partners 代表取締役)/ 山口 悠希(株式会社UPDATER | みんな電力)/ 山田 貴宏(一級建築士事務所 株式会社 ビオフォルム環境デザイン室 代表取締役)/ 四井 真治(パーマカルチャーデザイナー)/ 渡辺 芳邦(千葉県木更津市長)

Live – ライブ –

※仮写真 Rihwaさんの明るくエネルギッシュな歌声が会場に響き渡る
写真右から、GAKU-MCさん、東田トモヒロさんによるセッションステージ
場内を移動しながら演奏するMonaural mini plug
荒谷翔大(solo set)による弾き語り演奏。アコースティックギターの軽やかな音が流れる
オオヤユウスケさんのあたたかな歌声とギターの音色が会場に溶け込んでいく
木更津市出身のシンガーソングライター、松本佳奈によるステージ

クエリティブパークにあるステージで行われたライブには、総勢7組のアーティストが参加。音楽が流れ始めると、会場全体に心地よい音色が広がりました。その音に引き寄せられるように、遠くからも人々がライブエリアへと集まり、穏やかな時間が流れていました。ライブアーティストは以下の通り。

ライブアーティスト一覧(五十音順・敬称略)

荒谷翔大(solo set) / オオヤユウスケ / GAKU-MC / 東田トモヒロ / 松本佳奈 / Monaural mini plug / Rihwa

トークとともに、場内の野菜や木更津市の陸上養殖サーモンを使った料理が作られた

イベント最終日のステージでは、GOOD FOOD SUNDAYの公開収録が行われました。ホストを務めるのは、Zeebraさんと料理家の杉山絵美さん。ゲストにはMummy-Dさんと、木更津市市長の渡辺 芳邦氏が参加。4人によるトークセッション、ZeebraさんとMummy-Dさんによるライブパフォーマンスが行われ、会場は盛り上がりました。 

出演者(五十音順・敬称略)
Zeebra / 杉山絵美 /  Mummy-D / 渡辺芳邦

Workshop -ワークショップ –

kaori emoriによるヒンメリづくりのワークショップ
里山ハンモックによるハンモックづくり
パタゴニアサーフ千葉による、海洋プラスチックを使ったフォトフレーム作り

ワークショップでは、子どもから大人まで幅広い世代が楽しむ姿が見られました。参加者は実際に手を動かしながら、農や食べ物が生まれる仕組み、その背景にある思いやプロセスに触れ、生産の背景についても理解する機会になったのではないでしょうか。出店者は以下の通り。

出店者一覧(五十音順・敬称略)

内房総アートフェス実行委員会 / うやま工房 ×山陽製紙株式会社 / kaori emori  / 里山ハンモック / 100mermaids workshop / パタゴニア サーフ千葉 / Bee’s Work

Movie – ムービー –

映画は、『ANIMAL ぼくたちと動物のこと』『simplife』『食べることは生きること〜アリス・ウォータースのおいしい革命〜』の3作品が上映。映像を観ながらメモを取る来場者の姿や、終了後にトークセッションに足を運ぶ人も見られ、各作品が持つテーマが参加者に深い影響を与えている様子が伺えました。

Stand – 出店 –

出店ギャラリー

エントランス付近やクリエイティブパークでは、3日間にわたり約50店舗が出店。初日は雨模様でしたが、2日目以降は天候に恵まれ、多くの来場者で賑わいました。出店者の方々は、それぞれの商品や活動に込めた想いを直接来場者に伝えながら、活気ある交流が見られました。人気店ではお昼過ぎには商品が売り切れる場面もあり、来場者は思い思いに食事や買い物、出店者との会話を楽しんでいました。出店者は以下の通り。

出店者一覧(五十音順・敬称略)

FOOD:1分おむすび / おいしい薬膳 AriHa café / casse-tête / KOHO / さかなとおでん うおべぇ / JUNSE KIMPPA / Jeera &Dhania  / 鮨 てんもく / 橘茶寮 / nana / BREAD HOUSE NEST / monday / 結ごはん
DRINK:Overview Coffee Ichinomiya / CAFE&BAR TAIL / KIMINO DRINKS / THE COFFEE / SPAiCE COFFEE HOUSE / 苗目 / N.E.W.S PROJECT / Beer O’clock & Beef O’clock / FUNABASHI COQ WINERY / Mermaid Beer Supply / MIFUNEYAMA COFFEE
LIFE STYLE:arbre coffee dyed / うつわ  熾OKI / オイシックス・ラ・大地株式会社 / Orient surf wax / cafe5 / くもの上はいつも晴れ / 合同会社シーベジタブル / T.I.E.S / torinos / パタゴニア プロビジョンズ / HOMARe: / LOVEG
AGRICULTURE:木更津ファーム / CIRTY / 草so / SOLSO FARM / 花かごFARM / FUSABUSA / Bocchi
CORPORATE:シシノメラボ

KURKKU FILEDSのオリジナルコンテンツ

枝豆収穫体験

枝豆の小糸在来の収穫体験では、親子で畑に入り収穫の楽しさを味わいました。子どもたちが背丈ほどの大きい茂みに入り込んでいく光景もまた収穫体験ならではの魅力です。

<パチャマンカ

ペルーの伝統的な蒸し焼き料理パチャマンカ。PACHA(パチャ)は「土、大地」MANCA(マンカ)は「鍋」を意味し、直訳すると「大地の鍋」となる調理方法です。今回は、子どもたちと一緒に焼き芋作りを体験しました。蒸し上がったサツマイモの一部に硬い部分も見られましたが、これは自然と向き合う調理方法ならではのご愛嬌。手間と工夫を楽しみながら仕上げる、まさに「大地の恵み」を味わう一品となりました。

畑の運動会

場内の畑では、チーム対抗で競い合う畑の運動会を開催。三種目の競技(サツマイモの蔓取り競争、サツマイモ収穫速度競争、収穫したサツマイモ1キロ分の重さを当てる競争)が行われ、楽しさとともに収穫の大変さを体感しながら、食べ物の生産の背景に触れる機会となりました。

Wandering Library -選書家とともに図書館をさまよう-

地中図書館では、選書家・川上洋平さんと話をしながら、自分に合った本を選ぶ特別な会が行われました。少人数限定の本体験では、対話を通じて本との新たな出会いを楽しむ機会となり、図書館のコンセプトである「さまよう」を体感できる、自由で創造的なひとときとなりました。

未来を創る一歩を皆さまと共に

本イベントは、出店者の皆さまが大切に育んできた想い、そして来場者の皆さまがその想いを受け止め、共に育ててくださったことで、温かなエネルギーに満ちた3日間となりました。

自然の中で交わされた対話、心に響く音楽、美味しい食事、そして手を動かして得た学び―来場者それぞれが生み出した小さな一歩が、これからの未来をつくる礎となってゆくと思います。特に、イベントで見られた多世代が交わる風景や、ゲストスピーカーと来場者の交流の様子からは、「未来は共に創ることができる」―そんな希望と勇気をいただきました。

私たちはこれまでの歩みを振り返ると同時に、新たな気づきを得て、さらなる成長の必要性を強く感じています。自然と共生し、持続可能な社会を実現するために、そして人々が本質的な喜びを感じられる世界を取り戻すために、何をしていかなければならないのか。皆さまとともに過ごした時間は、その問いへのヒントに満ちていました。

社会や世界、そして地球に対して「自分に何ができるのか」と考えると、立ち止まってしまう瞬間もあるかもしれません。ですが、まずは自分にできる一歩を踏み出し、その輪を広げ、互いに手を取り合うことで進んでいく―「able For The Future」というテーマは、決して大きな夢や計画だけでなく、日々の選択や小さな気づきにも宿ります。この場で共有されたアイデアや感動が、日常へと戻った皆さまの中で根付き、広がり、新たなアクションへとつながることを願っています。

KURKKU FIELDSは、この5周年を一つの節目としながらも、ここで立ち止まることなく、日々アップデートし続ける場でありたいと考えています。これからも皆さまと手を取り合いながら、未来への一歩を共に歩んでいけることを心より願っております。


写真:柳詰有香、益田絵里

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