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千葉県木更津市

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畝から棚まで

畝から棚まで

#レポート

UPDATE 2025.10.31

はじめまして、こんにちは! 教育事業と循環・体験業務を担当しています西村です。

今日は、春から1年間をかけて新しく取り組んでいる「木更津市高校生食農教育」について紹介します。今年度より木更津市と協働ではじまった取り組みで、木更津に在住、在学の高校生を対象に、食の楽しさや美しさ、農の大切さやおもしろさについて地元の高校生を対象に伝えていくプログラムです。

年間を通して全4回で実施しています。

複数の高校から参加希望者の高校生が24名集まり、5月には第1回が行われました。

 

【 第1回目 】

はじめましてにも関わらず、最初の自己紹介・アイスブレイクから笑顔で交流をしてくれた高校生たち。和やかな雰囲気の中でスタートしました。

自己紹介を終えた後は、場内へと繰り出し、クルックフィールズの取り組みを学び、農作業を体験!

大麦畑の中を歩いて農場のことや野菜の話を農場長からたっぷりと聞きます。

その後はトマトの芽かき。はじめての作業に苦戦していたのも束の間、楽しい!の声が次々と上がり、あっという間に農家の顔つきに。

お昼には農場の彩りを詰め込んだピタサンドを食べました。

じっくり時間をかけて美しく可愛いピタサンドを作り上げ、外の木陰で風を浴びながらみんなでお昼ごはん。自然と緊張もほぐれ、そのまま横になり昼寝タイム。

身体をつかった後の美味しいご飯に、大地に身を委ねて昼寝をするのがなんとも最高なんです。太陽の下の仕事を全身で感じてくれた高校生たちと心地よいお昼を過ごしました。

クルックフィールズを存分に味わってもらった後にはいよいよ、今回の軸となる農作物を作るために必要な畝作りに取りかかりました。

今回の畝はドイツ発祥のヒューゲルカルチャーに基づいた方法で作られる自然農法の畝です。大きな丸太を一番下に並べ、その上に榾木や小枝、籾殻や落ち葉をかぶせ、最後に少しだけ土をかぶせます。

この畝では森の中に自然発生する状況を再現しています。大きな丸太をはじめとした有機物が少しずつ朽ちていき、栄養分は糸状菌と呼ばれる菌の働きによって植物に届けられます。

ドイツ語で「丘」を意味する「ヒューゲル」の言葉の通り、小さな丘の上で水や肥料を上げずとも元気に野菜が育ちます。

力仕事もみんなで協力するとあっという間。

大きな畝ができあがりました。

今回の商品開発で使う「さつまいも」と「トマト」の苗を植え、作業は完了です。

その後は、ここで育った野菜を使って何をお客さんに届けたいのかをみんなで考えました。

1日の中で感じた農場の心地よさや新鮮な野菜のおいしさ、植物の力強さや自然の壮大さを含め、感じたことをシェアしながら、販売したい商品のアイディアを決めていきます。

講座が終わっても、木更津駅付近でグループごとに集合し、商品案やレシピをさらに深く話し合います。

 

【 第2回目 】(9月7日)

この日も、アイスブレイクをしてから畑へ。

まずは KURKKU FIELDS での農業の心地よさや楽しさを、高校生にも感じてもらいたい!

そんな気持ちで農場長の伊藤さんが毎回の作業内容を考えてくれています。

写真はその時に行ったさつまいも畑の除草とトマトのアーチの片付け。大変な力作業もみんなで協力すればあっという間!

2回目の大きなテーマは「デザイン」。

商品を販売する上で、届けたい人に思いがより届く秘訣を学びました。

色が与える印象や、人々を惹きつけるデザインってなんだろう?

場内の看板から、デザインの極意を学びます。

マーケットで、気に入る商品や惹かれる商品を探し⋯

色が与える印象や、文字の大きさなど、自分達の商品に適したデザインをみんなで考えました。

最後には、ユニークで思いのこもったパッケージができあがり!

【 第3回目 】

そして、10月7日に行われた第3回。

ヒューゲルで育てたさつまいもをみんなで収穫! 枝や木がごろごろ転がる畝の中で果たしてさつまいもは膨らんだのか?

さつまいもの量は少し少なかったものの、大きなさつまいももとれました!

収穫の喜びを感じると同時に、農業の難しさや試行錯誤の大切さを身を持って感じる瞬間にもなりました。

材料は揃い、いよいよ試作を重ねてきた商品も完成を迎えます。最終準備として、みんなでパッケージやポスターを制作しました。

ひとつひとつを手作業でていねいに梱包していきます。

そして最後にはみんなで商品を紹介するCMの撮影! みんなで工夫して考えたのち、一発撮りで撮影しました。

CMの中ではそれぞれに伝えたいことをアピール!

無事に広告も撮影が終わり、後は店頭に立って販売するだけです!

本当にみんな真剣に、そしてユニークなアイディアで取り組んでくれました。

気になる商品は以下の通りです。

これらの商品は木更津駅東口にある「ミフネヤマコーヒー」さんで期間限定、数量限定で販売されます。

左上:さつまいもの甘ほろキャラメリゼ
右上:そるとま(トマト塩)
左下:さつまいもチップス
右下:sweet potato tea cake
※ 全部で限定30個の販売となります。

期間中は高校生たちが店頭に立って販売をしている時間帯もありますので、みなさんぜひ足を運んでいただき、農場の恵と高校生の想いが詰まった商品を手におとりください!

西村薫Kaoru Nishimura

2001年生まれ。千葉県習志野市出身。本質的な教育を求め、大学卒業後はヒッチハイクで日本を巡る。教育を突き詰めた先に自然へ辿り着き、子どもを育むにはまず自然を知るべきだと気づく。自然の育ちや仕組み、自然と共に生きる人の価値観や在り方に興味を持ち入社。

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