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ダイニングに新しいアート作品が誕生しました!

ダイニングに新しいアート作品が誕生しました!

#レポート #淺井裕介

UPDATE 2023.9.30

こんにちは。KURRKU FIELDS 場内のデザインを担当している佐藤可奈です。

8月31日から9月14日の約2週間に渡り、現代美術家の淺井裕介さんに、ダイニングの壁画の公開制作をしていただきました。今回はその制作の様子についてお話ししたいと思います。

ダイニングの大きな窓横の壁一面に描かれている壁画は、実はさまざまな土地の「土」を使って描かれています。この制作にあたり、クルックフィールズでも土を掘る作業から始まりました。マザーポンドや場内の畑から土を掘り出し、土以外にも養鶏の卵の殻など、合わせて約20種類の色が集まりました。そのあとは天日干し。太陽の力を借りて、土をビニールシートの上に広げて乾かしていきます。

そして、乾燥し切った素材はスパイスミルにかけられ、最後にふるいを通してサラサラな状態になったら絵の具の素が完成します。

早くも2日目の夜には壁に向かって制作開始!

カップに、土と水とアートグルーを混ぜ入れて絵の具が完成。一晩で土が水を吸ってしまうので、毎朝水を足して絵の具に戻す作業から制作がスタートします。

制作開始から1週間が経つ頃には足場が組まれ、ダイニングの2階席よりも高い位置での作業になりました。

いよいよ完成の時。

のりと水を混ぜたグルー水を絵にまんべんなく霧吹きをして、そのあとレジンを吹きかけて絵の具を壁に定着させていきます。

足場も撤収され、淺井さんは「これで完成」と言った後に手を入れ直すのを繰り返し、3回目で本当の完成を迎えました!

制作期間の間、毎日変わっていく壁画にはたくさんのクルックフィールズスタッフをはじめ、スタッフの家族も参加させていただきました。淺井さんから直接アドバイスいただいたり、アシスタントのみなさんも親切に教えてくださり、営業後には必ずスタッフが一緒になって絵を描いているようなあたたかな現場でした。

完成した壁画は筆だけでなく、針や割り箸、手を使っていたり、描いた部分をあえて白抜きしてみたり、色々な手法で描かれています。色々な人の手も入っているので、よく見ると塗り方にも違いがあったりします。

次回クルックフィールズにいらっしゃる際は、是非ダイニングへお立ち寄りください。

ダイニングの壁の至る所にキャラクターが潜んでいたりもしますよ。

壁画全体を楽しむのはもちろん、ぜひ自分の好きな部分を切り取って写真に撮ったりして楽しんでいただけたら嬉しいです。

淺井さん、アシスタントのみなさん、貴重な経験をありがとうございました!

淺井裕介
1981年生まれ。美術作家。アトリエでの制作と並行して、2003年より街中でマスキングテープに耐水性マーカーで植物を描く「マスキングプラント」の制作を開始、また、滞在先で採取された土と水を使用し描く「泥絵」や、道路で使用される白線素材をアスファルトにバーナーで焼き付けて制作する作品など、受け止める場所や環境にしなやかに呼応するようにいかなる条件でも作品を国内外で展開している。近年は立て続けに10mをゆうに超える大作を発表して注目を集めている。国内外の展覧会や芸術祭に多数参加。2019年、横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞。

主な作品の収蔵先:愛知県美術館、大原美術館(岡山)、熊本市現代美術館、高松市美術館、東京都現代美術館、福岡アジア美術館など

佐藤可奈Kana Sato

愛知県出身。2020年武蔵野美術大学・木工専攻を卒業。卒業後は幼児用家具の会社で、椅子や机の設計・デザインを担当していたが、千葉県への引越しをきっかけにアートと自然に囲まれて仕事ができるクルックフィールズへ入社。今まで学んできたデザインや木工制作などの技術を生かして仕事に邁進中。

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