日頃より、クルックフィールズ平飼い卵をご購入いただき有難うございます。

皆様に養鶏部門から「養鶏場の規模縮小」のお知らせをさせていただきます。

飼育数は従来の約半分の数になる予定で、これにより出荷数も減少することとなります。

「養鶏」のあるべき姿に思いを巡らせ、平飼いであればそれでいいのか、卵が美味しければ良いのか、生産者として鷄を愛でる心はあるのか、現場での作業や宮城県の養鶏場への研修を通し、など色々な観点にから考え直し,

規模を縮小するという決断に至りました。お客様にはご迷惑をお掛け致しますが、ご理解いただけますと幸いです。

私たちが伝えたいことは集約すれば一つ、「卵を産むのは鶏」ということです。

文字にすれば当たり前のことですが、卵の先にある鶏への関心をしっかりと持ち、鶏と向き合った卵の生産をしていきたい、と考えています。

私たちは伊藤若冲やピカソなどの鶏の絵を見て魅了されますが、それ以上に彼らは鶏に魅了されていたと思います。その鶏たちはどんな姿かと想像したとき、やはり健全な姿で、その佇まいが美しさとして人を魅了していたのだと思います。だから私たちは鶏の健全性とは何かを探求することにフォーカスし、日々観察し、何をすべきで何をすべきでないかを考え、鶏と暮らす。その共生の一環として卵を頂く。そういうことを大切にしていきたいと考えています。

養鶏におけるSDGsは、どこまで行っても「鶏の健全性」だと思います。鶏の姿が健全か、働く人の思想は健全か、経営面の数字は健全か、これらの健全なくして継続性はないと思い、そのフォーマット・土台づくりの為に、今の養鶏場の方針を見直し、より健全な運営を目指していくために、規模を縮小するという決断に至る運びとなりました。このような経緯で皆様の従来の需要にお応えできなくなることを大変申し訳なく思います。鶏と向き合い理想的な卵の生産をしていきたいという思いを、恐縮ながらご理解いただけたら幸いです。

養鶏部門　松村洸大