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森を歩き、森に溶ける

森を歩き、森に溶ける

#レポート

UPDATE 2026.01.30

こんにちは。循環・体験チームの西村(にっしー)です。

私は小さい頃から、帰り道に綺麗な石やどんぐりや花を見つけてはポケットに大切にしまって持ち帰るような子どもでした。
いつも下ばかり向いて歩いているので、「電柱にぶつかるよ」と注意されることも。ですがその数分後に、都会の道路の真ん中でカブトムシを拾ったことだってあります。

いまだに、綺麗な石や葉っぱや鳥の羽を見つけるとつい、拾ってしまいます。

ここにはレストランやベーカリー、のどかな畑など、いろんな施設がありますが、その中で私が一番お気に入りなのは森のエリアです。季節によって、いろんな花が咲き、実り、そして枯れていきます。寂しい気持ちを横目に、次の草木たちが実り、子孫を残そうと命を全うする。

そんなドラマを近くで感じられる場所だからです。

もちろん植物だけではなくいろんな鳥たちや、虫たちが暮らしています。ヘビも、蜂も。
まさに命が賑わう場所です。

私はこの森のエリアで「もっとみんなが自然と仲良くなれたらいいな。」と夢みて
【森の宝探し】という体験を企画しました。
入社して初めて自分で企画し、6月にスタートした体験です。

この体験では、手作りのかごと宝物リストを持って森のエリアに出かけます。

よくみると、つるつるしたものも、いい匂いのものも、綺麗な色のものもたくさん。
子どもたちは細かいものを観察するのがとても上手で、見つけた宝物をそれぞれの表現で、みんなに披露してくれます。

夏に草刈りをした後、そのまま地面に横たわっている枯れ草を匂ってみると、とてもいい匂いだと教えてくれた小さな女の子。
ウツギの実がいちごみたいだと嬉しそうに、小さな実を手に帰っていった女の子。
途中で転んでしまい、かごから宝物がこぼれ落ちて大泣きしていた男の子。
それくらい、彼にとって大切な宝物だったんだと、嬉しい気持ちになりました。

ミズキの種がとてもいい匂いだと教えてくれた男の子。
センダンの茎を魔法のステッキみたいにしていた女の子。
米粒よりも小さな透きとおる石をわたしにプレゼントしてくれた男の子。
参加してくれたみんなとの思い出がこの森にどんどん集まっています。

そして、この体験は実は大人の方にも楽しんでほしい体験でもあり、親御さんにも宝物リストをお渡しして一緒に参加していただいています。

体験の最後には、みんなの見つけた宝物を机に並べてお互いに見せあいっこをします。
夏には夏らしいものが、秋には秋らしいものが机に揃う瞬間がわたしは大好きです。

順番にみんなが見つけてきたものを発表し、私がその名前や特徴、何に使えるものなのか、順番に説明していきます。
真剣に話を聞いてもらえることがいつも嬉しいです。
ありがとうございます。

体験を終えた帰り道、同じ道を戻る参加者のお母さんや子どもたちが、足元や頭上を眺めながら、「ここにもあった!」とか「これはお薬になるやつだ!」などと話しながら歩く後ろ姿を嬉しく追いかけるわたし。

すっかり森と仲良くなったみんなに心があたたかくなります。

「どうしてこんなに詳しいんですか?」といってもらえることが多々ありますが
わたしもまだまだ勉強中です。
ここにきた当初は、木の名前なんて一本もわかりませんでした。
それでも時間を見つけては図鑑を持って森に出かけ、目に入る全ての植物を調べて歩き、その特徴や歴史を調べていくとその面白さにどんどん魅了されていきました。

他のスタッフやお客様の方から私の知らない葉っぱや植物や虫をみせてもらうこともあります。そのたびに一緒に調べたり観察したり、みなさんから少しずつ教わっています。

名前がわかるだけで、草花や自然たちと一気に友達になれた気がします。
何も考えずに歩いていた家の周辺にも、実は友達がたくさんいたことに驚きます。
その感覚をみんなにも味わってもらえたら、と密かに願っています。

私たちは毎日欠かさず、自然を食べている。
草花を身につけ、木々に住み、山で遊び、森に癒されている。
雨を飲み、土を歩き、風に撫でられ、月に照らされている。

当たり前のようで、普段は気づかないことにハッとさせられます。
自然の面白さや美しさ、そこに私たちも同じように根付いているという安心感。
そんな気持ちのひとかけらがお客様に届いたらいいなと願って、
また春に開催できるのを楽しみにしています。

西村薫Kaoru Nishimura

2001年生まれ。千葉県習志野市出身。本質的な教育を求め、大学卒業後はヒッチハイクで日本を巡る。教育を突き詰めた先に自然へ辿り着き、子どもを育むにはまず自然を知るべきだと気づく。自然の育ちや仕組み、自然と共に生きる人の価値観や在り方に興味を持ち入社。

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