KURKKUFIELDS クルックフィールズ

ONLINE SHOP

千葉県木更津市

アクセス
SUSTAINABILITYEXPERIENCE
よっしーのわくわく生き物探検隊
木を植えるということ、人が生きるということ

木を植えるということ、人が生きるということ

#コラム

UPDATE 2025.2.28

こんにちは。循環・環境部門の責任者をしている吉田和哉(よっしー)です。いつもはクルックフィールズに生息するさまざまな生き物の話をさせていただいていますが、今日は少し真面目なお話を。

クルックフィールズでは、主に夏から秋にかけて森で種取りを行い、1〜2年かけて樹木の苗を育てています。

育てた苗はスタッフやお客様と共に場内に植え、時間をかけて少しずつ森づくりをしています。

なぜ木を植え、森を育てるのか。そこにはさまざまな想いがあります。

夏から秋に採取した種は冬を超え、翌春に芽吹く

雨や風、はたまた火山の噴火や台風など、地球上で起きる事象のほぼすべては物質とエネルギーの遷移で説明ができますが、約38億年前に生命が誕生したことで地球上にどんな変化が起きたかというと、生命が誕生したことで地球には

① 情報(遺伝子)の蓄積と
② 物質とエネルギーの秩序(安定)

がもたらされたのだと僕は考えています。

生命誕生以前の地球では、ただひたすらにエネルギーが発散される方向で物質とエネルギーが巡っていたのに対し、やがて生命が誕生し、情報は遺伝子にのって後世に引き継がれることで進化が促される。太陽から降り注いだエネルギーは生産者(植物)を通して化学エネルギーとして生物体内に蓄積され、秩序が生まれ、循環する。

しかし人類は、38億年かけて生命が紡いだこの美しい循環の構図を破壊した結果、現代には大量の廃棄物が発生し、地球規模の温暖化や気候変動が起こるなど、さまざまな影響が出てきています。

樹上にいたモリアオガエル。太陽のエネルギーは植物体内に蓄積され、やがて食物連鎖の中で生命を巡る。

この小難しい話を、クルックフィールズによく遊びに来てくれる男の子がわかりやすく表現していました。

当時小学2年生だった彼は野生の生き物が大好きで、夏休みの自由研究で自ら捕まえて観察した生き物を記載したオリジナルの生き物図鑑を制作。

小学2年生の彼が時間をかけて作った素晴らしい図鑑の最後のまとめには、こう書かれていました。

「地球を壊すのも人間。守るのも人間。」

なんとシンプルで、力強い言葉でしょうか。

この図鑑を読ませていただいた時、環境保全の実践者として、ひとりの大人として、目頭が熱くなりました。

未来のために、木を植え、森を育てる。

長い間、環境保全活動を実践する中で、人間が地球のためにすべきことをシンプルにまとめると「土に還すこと」「植物を植えること」のふたつなのだと考えています。

土に還るものを使い、土に還す。そしてその土から新たに植物を育てることで物質とエネルギーは生物体内に保存され、生命は巡り、地球の秩序が保たれる。

木を植えることは、私たち生命を支える地球を守るための大切な活動となります。

そして人が生きることは、地球に悪影響をもたらすのではなく、むしろ私たちが暮らすことで地球にギフトを与えられる存在でいたい。

だから次世代のよりよい未来を創るために、僕たちは今日も木を植え、育てています。

吉田和哉KAZUYA YOSHIDA

株式会社KURKKU FIELDS 循環・環境部門マネージャー。大学院まで野生生物(対象はアライグマ)の研究をした後、首都圏で法人営業の経験を経てKURKKU FIELDSに入社。現在はサステナビリティを専門に、循環の仕組みづくりや生物多様性の保全、果樹栽培を担当しながら、人が生きることで地球環境が豊かになっていく暮らしを日々実践している。

関連する記事

RECENT CONTENTS