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KURKKU FIELDS REPORT
農業と社会のつながり〜農業高校生向けプログラム〜

農業と社会のつながり〜農業高校生向けプログラム〜

#レポート #教育プログラム#農業

UPDATE 2024.12.30

みなさん、こんにちは! 教育プログラムを担当している秋葉です。

KURKKU FIELDS では校外学習の受け入れなども行っているので、毎年の春や秋には多くの学生さんたちがここで農業体験を行ったり、自然や農業の循環の仕組みを勉強したりしています。来られる学校さんや生徒さんは、いわゆる普通科であることも多いのですが、もちろん実践的な農業を勉強する場所として、農業高校のみなさんが来られることもあります。

生徒さんたちの貴重な体験の機会をより良いものとするために、内容についても試行錯誤しながら計画を立てているのですが、その一環として10月には『農業と社会のつながり』をテーマにした新プログラムの試験版を行いました。

そんな日々の取り組みの記録として、今回のものがたりではその時の様子をご紹介したいと思います。

協力していただいたのは、君津青葉高等学校で農業や食品分野を学ぶ2年生のみなさん。この日の午前中は有機農業体験を行いました。

最初に向かったのはクリエイティブパークにあるひまわり畑です。

このひまわりは景観を美しくするだけでなく、畑の土を豊かにする緑肥植物として植えられています。

しかしその葉をよく観察してみると、虫食いだらけ。ヨトウムシなどの幼虫がたくさんついています。これは虫を完全に駆除するような強い薬を撒かない有機農業ならではの光景かもしれません。ただし、ヨトウムシが隣で育てている枝豆たちに移ってしまってはいけないので、手作業でひとつひとつていねいに取っていきます。

中には虫が苦手な生徒さんもいましたが、おいしい野菜を収穫するために欠かせない作業で、取り除いた虫は場内の鶏たちの貴重なタンパク源にもなります。

この作業を通して、循環型農業の取り組みを体感してもらうことができました。

次に向かったのは水牛舎です。

水牛からミルクをいただくことはもちろんですが、私たちはフンも大切な資源として捉え、堆肥にして再利用しています。そのことを知ってもらうために、実際に水牛の暮らしを見学し、堆肥の手触りや匂いを感じながら、土の循環について理解を深めていきました。

畑での農作業を終えたあとは、季節の野菜を味わう試食タイムです!

今回は、さつまいも(紅はるか)、枝豆(小糸在来)、落花生(おおまさり)の3種類を用意しました。

生徒さんたちにも

「ふかしただけなのにお芋が甘い!」                                

「枝豆って香りがいいですよね〜」                                       

「やっぱり千葉といえば落花生!」                         

と、採れたての味わいを楽しんでもらえました!

午後からは旬の野菜をテーマにした野菜企画ゲームを行いました。

有機野菜の魅力を広めるため、班で協力して新たな商品・サービスを企画するという内容です。          

班ごとに選んだ野菜の魅力や、届けたいターゲットなど意見を出し合い、企画の基礎から作っていきます。

「ターゲットは自分たちにとって身近な “大学生” にして、手軽に栄養を摂れる商品を企画してみよう」

「食べておいしいのはもちろんだけど、料理する楽しさも伝えたい! 親子で楽しめる料理教室は?」

など、生徒さんの普段の生活や学びをヒントにしたアイデアが次々と出てきます。

そして今回のテーマである『つながり』をキーワードに、

出たアイデアをよりおもしろく、より斬新にするため、『他業種とのつながり』を作り企画の発展を目指していきます。

「 “自衛隊” とコラボし、災害時に非常食として使用する」

「 “有名メジャーリーガー” とコラボし、CM を制作して世界中に広める」

といった新たな視点が加わり、企画がどんどんとふくらんでいきました。

最後のプレゼン発表では班ごとに個性豊かな企画が披露され、私たちスタッフもとても楽しませていただきました!

実施後のアンケートでは、

「農薬を使わないので虫がたかって野菜が傷ついてしまうのに、その虫を鶏の餌にしてしまうという無駄のないところにとても感動しました。」

「自分が農家をやるときも有機農業を取り入れてみたいと思った。」

「自分たちで発想をひろげて商品を考えるのが楽しかったです。」

「ゲームを通じて作物の新たな販売方法や色々な意見を聞くことができたのでよかった。」

など前向きな感想をいただきました。

この体験を通して、農業が様々な形で社会とつながっていること、また他業種との連携により農業の可能性が広がっていくことを感じていただけたと思います。将来、生徒さんがどのように農業と関わりたいかを考えるきっかけになっていたら嬉しいです!

KURKKU FIEDLS では、学生から大人の方まで日々体験プログラムを提供しています。
ご興味のある方は、experience_kf@kurkku.jp までお気軽にお問い合わせください。

※ 今回実施した農業高校生向けの新プログラムは、より学びのあるプログラムへと昇華させるため準備を進めています。詳細は、教育プログラムオフィシャルサイトにて順次お知らせいたします。

秋葉ふゆかFuyuka Akiba

神奈川県出身。大学時代に過疎地域で地域づくりボランティアを経験。そこで循環型の暮らしに興味を持ち、2023年4月に入社。
現在は教育プログラムと加工製造の補助を担当。ハーブやエディブルフラワーの勉強をしながら、新たな体験を企画中。
 

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