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KURKKU FIELDS REPORT
『環境、夏、暮らし、そして水』前編

『環境、夏、暮らし、そして水』前編

#レポート #ファーマーズスプラッシュ#竹の水鉄砲づくり

UPDATE 2024.08.31


循環の仕組みづくりと体験コンテンツの運営を担当している高橋です。今回から2回に分けて「水」にまつわるエピソードを綴っていきます。

第1回目のテーマは『夏と水』です。

大自然と農業、採れたての作物が大きな魅力であるクルックフィールズですが、ここに遊びに来てくださるお客様の中にも「自然を感じながらゆったり過ごしたい」と思っておられる方が大勢おられます。

しかし近年夏の暑さが激しくなっており、これほどの猛暑だと場内を一周歩くのも厳しいという意見も頂戴しています。

そこで、今年の8月は暑い日でも KURKKU FIELDS を楽しめるよういろいろなことに挑戦してみました。その一環として僕が担当をしていたのが「竹の水鉄砲づくりワークショップ」と「ファーマーズスプラッシュ」です。

竹の水鉄砲は近所の竹林から伐採した竹とスタッフから集めた古着を組み合わせて作りました。

竹という植物はどこにでも生えていますが、増えすぎてしまうのは環境にとってあまりよくありません。

竹林を放置するとあっという間に広がり周囲に大きな日陰をつくるので、他の植物が繁殖しづらくなってしまい、環境の多様性が損なわれてしまいます。

かつては食器や道具などの素材として重宝されていましたが、現代はプラスチック製品に置き換わり、竹林の管理がされなくなったことで“竹害”と呼ばれる現象が起きています。

KURKKU FIELDS では竹のブランコをはじめ、竹を有効活用する取り組みをしているのですが、竹の水鉄砲づくりもその一つとして始めました。

完成したら試し打ち。

勢いよく水が出たときの「おー!」という感激した声

ちょっぴり自分にも水がかかって「きゃー!」「冷たい!」というはしゃぐ声

完成した時のお客様の反応が嬉しくてたまりませんでした。

そして、水鉄砲を作ったのなら当然水遊びがしたくなるのが子ども心。

そこで考案されたのがファーマーズスプラッシュです。

農業用の大型スプリンクラーによるダイナミックな放水が行われる中、作った水鉄砲で打ち合いをしたり、バケツの水をかぶったり、遠慮なくびしょ濡れになって遊べる場をつくってみました。

このお水は地下からくみ上げていて、とっても冷たくて気持ちがいいんです!

お子様はもちろん、保護者の方も一緒になって楽しんでいただきました。

1日に2回開催されたこのイベントには、2回とも参加してくださった方や水遊びのために2日連続でご来場くださった方もおられました。

やっぱ夏といえば水だよな!

なんて思いながら、僕も子どもたちに負けない遊び心で楽しませてもらいました。

こんなふうに楽しい出来事としてお話を終えたいところなのですが、なかなかそう上手に行かないのが自然の厳しいところです。

この夏は暑いだけでなく雨も少なかったので、場内のいろんな所で散水して植物たちに水をあげていました。

そうすると当然、お水を溜めておくタンクがすぐに空になってしまいます。

このことが別の問題に気づくきっかけとなったのですが、それは次回お話ししたいと思います。

高橋集Shu Takahashi

1996年千葉市生まれ。

障害のある子どもの教育を専門とし、特別支援学校・小学校で勤務。不登校の子どもの学習支援事業を経営したのち、2023年に入社。循環の仕組みづくりと体験コンテンツの運営を担当している。

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