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タイニーハウスって?

タイニーハウスって?

#エッセイ #TINY HOUSE VILLAGE#タイニーハウスビレッジ

UPDATE 2025.3.31

みなさんこんにちは。TINY HOUSE VILLAGE(タイニーハウスビレッジ)のご案内を担当している飯田彩花です。

突然ですが、みなさんは KURKKU FIELDS にある宿泊施設についてどこまでご存じでしょうか?

丘の上にある cocoon(コクーン)もオープンから2年が経ち、TINY HOUSE VILLAGE と合わせて2種類の施設があることは知っている、という方も多いと思います。

どちらでの宿泊体験も KURKKU FIELDS ならではのものなので、多くの方に体験していただきたいのですが、外から眺めたり、オフィシャルサイトの情報を見たりするだけでは「よく知らないし、あまりイメージができないな」と迷ってしまう方もいらっしゃるはず。

なので今回は、TINY HOUSE VILLAGE の方に焦点を当てて「そもそもタイニーハウスってどういうもの?」といった疑問にお答えできるようなお話しをしたいと思います。

まずはじめに「タイニーハウスって何? 小さい家ってこと?」と思った方に、かんたんにご説明します。

いわゆる一般的な家と比べると小さいサイズの建物であることは、多くの方が想像する通りなのですが、間取りや内装の作りはさまざまです。中でも戸建てやマンションと比べて特徴的なのは “窓” でしょうか。

一般的な住宅の窓は、外と家の中の行き来がしやすい掃き出し窓や片引き窓など、比較的大きいサイズの窓が付いているところが多いかと思います。それと比べてタイニーハウスの窓はやっぱり小さめ。小さいサイズの窓が壁や天井にいくつも付いていて、いかに小さい範囲から日光を多く部屋に取り入れるかが考えられているのかなと思います。

タイニーハウスのはじまりの地はアメリカです。2008年に起きたリーマンショックで住宅ローンを支払えない人が増え、「高額なローンを組んでまで大きい家を買うべきなのか?」という疑問が提唱されるようになりました。タイニーハウスムーブメントはそれに対するアンサーのひとつとして起こったと言われています。

日本では2011年の東日本大震災以降、度重なる災害で自然の脅威に巻き込まれる家や物を目の当たりにする人が増え「シンプルな暮らし」への注目度が高まっているようです。

かく言う私もはじめてタイニーハウスの存在を知ったのは2023年。
デンマークに短期留学をしていた時のことでした。

当時の私はデンマーク各地にあるエコビレッジを訪問して回っていたのですが、一番印象的だったのが自分の手で家を作ったんだと話してくれた人たちでした。

とあるコミュニティでは大きい倉庫が作業場になっていて、タイニーハウスの材料となる木材や工具、街から回収された窓など、家の空間の基盤となるものたちが山のように置いてありました。

できたばかりで塗装前のタイニーハウスもたくさんあり、そこで出会った自分より年下の男の子が、

「製作費は日本円にして1000円以下。製作時間も2、3日で完成させたんだ」

と話してくれた時には、空いた口が塞がらなかったのを覚えています。

私が “家” に対して持っていたイメージは、高額のお金が必要で、たくさんの人が関わって、ある程度の時間を要して⋯といった雰囲気の、ある種「ひと任せで完成されるもの」でした。

しかしこの時、実際にタイニーハウスに足を踏み入れると、それまでの “家” という空間のイメージがぐるっと変わり、広くて大きい空間が “家” ではないんだという発見がありました。

もちろん人によって心地よいと感じる空間は違っていて、広大な庭があって高い天井がある空間を良しとする人もいれば、限られた空間を自分好みに合わせていくことを良しとする人もいると思います。また育ってきた文化や暮らしている土地の気候、その時まわりにいる人たちによっても、何を心地よいと感じるかは変化してくるはずです。

住まいは必ずしも大金を費やして買うものではなくて、自分が落ち着ける空間とは何かを知ることからタイニーハウスへの理解が始まるのかもしれません。

ここまでいろいろとお話ししましたが、言葉で説明するよりも、実際にある程度の時間を過ごしていただくのが一番早いと考えています。

実は毎週末に、TINY HOUSE VILLAGE のお部屋のなかを見学できる「オープンハウス」を実施しているので、宿泊予定でない方も滞在中の雰囲気をお楽しみいただけます。

また 3月15日(土)と16(日)には、そのオープンハウスに加えて、とある映画の上映会を行いました。

映画のタイトルは『simplife』。2017年に製作されたこの作品は、タイニーハウスムーブメントが普及しているアメリカ西海岸で、実際にタイニーハウスを暮らしの拠点にしている人たちの生活の様子や心境を追ったドキュメンタリー映画です。

『simplife』のワンシーン。映画のプロデュースを行ったのが、KURKKU FIELDS のタイニーハウスを制作してくださっている竹内友一さん。

当日は東京、神奈川といった都市部からお越しの方もいれば、地方で田舎暮らしをされている方も来てくださいました。

「タイニーハウスの存在は知っていたけれど、実際にここで暮らしている人がいることは知らなくて驚いた」

と、ご感想もいただき、お客様がタイニーハウスについて知るきっかけを作れたことを嬉しく思います

KURKKU FIELDS では宿泊施設として機能しているタイニーハウスですが、元を辿ると生活空間を再定義した結果生まれたもの。映画に登場する、限られた空間で生き生きと生活を楽しむ人々の様子は、遠い国の私たちにも新しい気づきを与えてくれるのかもしれません。

今後も定期的にみなさまとタイニーハウスが楽しく愉快につながれる企画やイベントを行なっていく予定です!

どんな空間か気になった方は、是非週末に KURKKU FIELDS に遊びにいらしてくださいね。

飯田彩花Ayaka Iida

1999年千葉県出身。大学卒業後デンマークに留学。滞在中にエコビレッジの生活を拠点とする人々や取り組みに出会い、その価値観を広める活動としてTINY HOUSE VILLAGE に共感。「あらゆる人と余白のある時間が流れる場とは?」をテーマに日々勉強中。

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