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潤む大気に、芽吹く兆し ー”生きるを耕す”、はじまりの2ヶ月。ー

潤む大気に、芽吹く兆し ー”生きるを耕す”、はじまりの2ヶ月。ー

UPDATE 2026.6.29

台風が通り過ぎた、6月の初め。雨をたっぷりと吸い込んだ土の匂いと、梅雨入り前を感じさせるしっとりとした風が肌を撫でるその日、KURKKU FIELDSでは、今年4月に入社した4名のスタッフと合同ワークを行いました。

新卒や中途、異なる配属先という枠組みを超え、同じタイミングで歩み始めた4人。新たな環境での期待や葛藤と向き合った2ヶ月を振り返る、対話の時間をお届けします。

”印象に残った研修先は循環チームです。KURKKU FIELDSはこういうところを大事にしてるんだなというのを実感しました。植物の育ち、日々の細かな整備など、循環チームの人たちが大切にしているから自分も大事にしていきたいという思いがより強くなりました。”(DINING:吉澤さん)

新たにメンバーに加わったスタッフは、それぞれの配属先へ向かう前、他チームへの研修に参加します。ワークの最初はKURKKU FIELDSを体感しながら学ぶ、それぞれの研修の振り返りから始まりました。

”谷津田チームの研修で、地道な作業の積み重ねが作物を育てる土台になっていることや、代掻きや畦塗りを通して目立たない準備作業の大切さを学びました。”(施設管理:古川さん)

自身も施設管理チームとして草刈りなど地道な作業にも向き合っている古川さん。丁寧に積み上げていくことが自分の仕事と共通するものがあると感じたそうです。

他チーム研修はKURKKU FIELDSへの理解を深めるだけでなく、自分たちのチームへのつながり、そして全体で起きている「循環と再生のつながり」を肌で知る時間。

研修の振り返りは、自然と「他のスタッフの役割が、どう自分たちに繋がっているか」を考える時間となっていました。

KURKKU FIELDSには大切にしている4つの価値観(CoreValue)があります。
(詳しくはこちらをご覧ください:https://kurkkufields.jp/recruit/

次はこの4つの価値観をもとに、できたことや強みを「GOOD」、これから向き合いたいことを「MORE」として共有しました。

つい最近田植えを終えた玉野さんは、「手をかけ努力を惜しまず質にこだわる」【Cultivate】をGOOD(できたこと)に挙げました。

”4枚の田んぼの田植えを終えた。機械でやればきれいに植えられるけれど、手植えでやることでたくさんの人が田んぼに関わり、クルックで谷津田を再生することの意味を感じました。”(谷津田:玉野さん)

一方、デシャップという全体を見渡す業務を通じて、「MORE」に「ベストの為に信じ助け合う」【Compassion】を選んだのは吉澤さん。

”いざ自分が指示をする側になると色んな人の行動が見えてないといけないなと感じたのでこれだと思いました”(吉澤さん)

この言葉に、”周りをよく見て動くことは私も苦手なので、共感する部分がありました”と、自身の経験と重ねる奈良輪さん。共に高め合うCompassionの空気が流れます。

そんな奈良輪さんはシフォンのパティシエとして歩み始めて感じた「いのちのてざわり」を話してくれました。

”養鶏や酪農の研修の時に「いのちのてざわり」をすごく感じました。もっと命に感謝して、いただくという気持ちになりました。”(シフォン:奈良輪さん)

印象に残った研修でも養鶏をあげていた奈良輪さん。集卵の際、自分の卵を取られないように隠す鶏の姿を見て、申し訳なさを感じるとともに、生き物への感謝の気持ちがより大きくなったと話します。自らが扱う食材の命に直接関わることができるのもこの場所の魅力です。

”普段何気なく口にしている食べ物にも多くの命や人の手が関わっていることを身近に感じました。その価値を届ける仕事を通して、人と自然をつなぐ役割を担っていることにやりがいを感じています。”(古川さん)

KURKKU FIELDSに来てから考え方が変わったという古川さん。
五感を通じて受け取った「いのちのてざわり」から、ささやかな変化が宿り始めています。


様々なテーマを通して自身の”今”を確認した4人。
語られた言葉の中に、KURKKU FIELDSのMISSION「生きるを耕し、希望をデザインする」への芽生えを感じます。

2ヶ月が経った今、それぞれにとって「生きるを耕す」とはどういうことだと感じ始めているのでしょうか。

・作物や生き物に向き合うことだと思います。自分の手で触れ、感じ、学ぶことにより「生きるを耕す」になると思います。

・日々の生活の中で当たり前のようにあるもののありがたさや、今日まで過ごしてきた背景を考え、思いやりの気持ちを持って接すること。

・気持ちが良い空間を作る。作れるように努力する。生きるためには気持ちが良い環境が必要でその環境を今作っている最中なのかなと思った。

・自分の人生をより豊かにするために学びや経験を積み重ねていくことだと感じています。食や自然、人とのつながりについて考える機会が増え、自分自身も成長していると感じています。

4人の言葉から小さな希望が見えてきます。
「生きるを耕す」とは、積み重ねの先に、自分たちが願う未来の形を少しずつ描いていくことなのかもしれません。


自分へのエールを言葉にし、振り返りのワークは幕を閉じました。

4月に蒔かれた種が、6月の雨や光を浴びて、しっとりと、力強く青葉を広げようとしています。

自然界が多様な生き物の共生によって豊かになるように、この場所もまた、異なる個性が集まり、育まれてきました。
彼らが耕すこれからの日々が、KURKKU FIELDSの新たな景色をつくりあげていきます。

金澤美咲Kanazawa Misaki

東京都出身。介護福祉士として勤め、人の尊厳に関心を寄せる。その後北欧へ留学。パーマカルチャーやエコビレッジなど自然環境に関する事柄から自尊や民主主義、福祉など幅広く学ぶ。MISSIONに内包される「明日を自分らしく生きる」という言葉に共感し、KURKKU FIELDSに入社。現在は採用や育成、文化醸成を担っている。

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