人に、自然に、手を添える めぐり、育ち、届く
【求人募集】
たくさんの木々や植物、果樹が育ち、虫や鳥など多様な生き物が息づくKURKKU FIELDS。ここに広がる自然は、“ただそこにある”ものではなく、日々の手入れや積み重ねによってつくられている。
景観を整え、草を刈り、堆肥を運び、森や畑の手入れをする。同時に、自然の循環の仕組みを整え、その営みを【体験】として人に届けていく。
自然を守る仕事でありながら、暮らしや学びにつながる入り口をつくる仕事。KURKKU FIELDSの風景と体験の土台を日々支える、循環チームという部門がある。

循環部門に所属する高橋くん。
ある日、家の近くにあるKURKKU FIELDSを訪れた。散歩をして、食事をして、ゆったりと過ごすうちに、自然の中での暮らしや農業、教育、そのすべてが交わる場所に惹かれた。
「前職は学校の先生だったんですが、その現場は自分に合わなくて。でも、教育にはずっと関わっていたい気持ちがあったので、“学び”を届けられる仕事ならもう一度やってみたいと思えたんです。」
そう思って、転職を決意した。
泥にまみれながら堆肥を運び、草を刈る、 汗が滲む日々。
そんな毎日が、心と体を少しずつ整えてくれた。
「最初は泥臭くて汗だくの仕事だったけど、毎日が楽しかった。リフレッシュできたし、何よりお客様が来る場所っていうのがいいんですよね。」
半年ほど経った頃、社員として正式に迎え入れられた。
スタッフが説明しながら場内を回るクルックフィールズツアーや通常体験にも携わり、少しずつステップアップを重ねていった。
そして今は、チームをまとめる立場として現場に立っている。

循環チームが向き合うのは、4つの役割が重なり合って生まれるひとつの大きな循環。
まずは、“整える”仕事。
草を刈り、森を整え、訪れる人がきれいだなと感じる場をつくること。景観を美しく保つことは、人間にとっても生き物にとっても心地よい循環の土台を作ることであり、整えられた森や草地は、光と風を通し、多様な命の交差点となる。
次に、“つなぐ”仕事。
生ごみを堆肥に変え、ウッドチップを再利用し、この場所のエネルギーを循環させること。人間だけでなく、土壌や微生物にとっても心地よい仕組みを支えることで、自然の自浄作用を最大化させていく。
そして、“育む”仕事。
木々や花、ハーブを育てることは、未来の風景を耕すこと。季節ごとの実りは、訪れる人だけでなく、そこに集う虫や鳥たちへの贈り物でもある。与え、与えられる関係性の中で、生命の連鎖を太くしていく。
最後に、“伝える”仕事。
日々の仕事の中で見つけた自然の摂理を、体験を通して伝えていくこと。ここで生まれた気づきをみんなでシェアすることは、循環の輪を外の世界へと広げていくプロセスそのもの。
整え、つなぎ、育み、伝える。これらすべてが溶け合うことで、持続可能な日常が生まれる。ここでの学びが各地で芽吹き、新しい循環の拠点が生まれていく。

クルックフィールズツアーは、土をつくる循環の現場から始まり、畑や動物、そしてその恵みが料理として食卓に届くところまでを案内する。
例えば、循環チームが育てた果実は、食チームの手を辿り一皿になる。
そのつながりを、実際に働く仲間の姿とともに伝えていく。
それぞれを担当する仲間の仕事を日々そばで見ているからこそ、
どの工程も、自分の目線のままに語ることができる。
「ここはただの会社じゃない。家みたいで、仲間みたいです。
そう感じられる関係が、できてきたなって思います。」
長く働くほど、話す言葉に実感が宿る。
他の部門の仲間が、どんな思いで手を動かしているかを知っているからこそ、
ツアーでも自分の言葉で語れるようになる。

彼の日々の原動力は人。チームを率いるようになった今、
一番大切にしていることは“人が心地良く働けること”だという。
「仲間たちが安心して働ける場所にしたい。」
困っている人がいたら助け合う。誰かの背中を押す。
彼にとって場内の循環を整えることは、環境を管理することだけではなく、人の気持ちや関係性が自然に巡る状態をつくることでもある。
「クリスマスにはベーカリーチームが作るシュトレン用の栗の皮むきを手伝ったり。誰かが困ってたら自然に助けに行くようにしています。見えないところで、助け合いの循環が生まれてるんですよね。」
木や果実を育てる仕事も、最終的には人を喜ばせるためだと話す。
「しいたけを収穫したらレストランチームが喜んでくれたり、お客様が場内を見て綺麗だと言ってくれたり、そういう瞬間が一番嬉しい。
チームのみんなにもそう感じてもらえたら良いなと思います。」
KURKKU FIELDSの循環の仕事は、育てて終わりではない。その先にある“誰が、どんなふうに受け取るのか”までを含めて、ひとつの仕事として考える。
自然の循環を整えることと同時に、人の心や行動が動いていく流れをつくること。
それが、高橋くんが大切にしている循環のかたちだ。

クルックフィールズツアーを行った翌週のこと。
参加していた家族が再び訪れ、「庭の落ち葉を集めて、家でもコンポストをやってみました。」と写真を見せてくれたことがあったという。
「そう言ってくれたのが、本当に嬉しくて。ちゃんと伝わったんだなって思いました。」
循環チームの体験は、知識を教える場ではなく、暮らしにつながる“きっかけ”を手渡す場所。畑の中で土や植物の変化を一緒に観察し、作業を通して体験としての学びをつくっていく。体を動かし、面白いと感じたその先に、自然と学びが立ち上がる。
それが、彼が届けたい学びのかたちだった。
相手に“教える”のではなく、人の暮らしの中にそっと火を灯す。
自然と人、そして人と人の循環をつなぐ。
人を本当に喜ばせたい、という思いが彼のまなざしににじむ。

入社したばかりの頃、ここで何がしたいのかと聞かれたとき、
「まずはここを、自分の“庭”だと思いたい。」と答えたという。
責任を持ち、愛着を持って、この場を守ること。
草が伸びていれば自分ごととして気づき、綺麗に刈れたら、それもまた自分の誇りになる。みんなが気持ち良く過ごせるように整える。
「今は、本当に自分の庭だと思っています。それは、自分だけのものという意味ではなく、ここで働くみんなが自分の場所だって思えるようにしたいんです。」
彼にとって“整える”という行為は、景色を綺麗にすること以上に、仲間が安心して働ける土台をつくることを意味しているのだろう。
元気がない人がいれば、さりげなく声をかける。忙しい合間を縫って、みんなが集まれる社内イベントを考える。特別なことをしているようには見せないけれど、仲間たちが心地よく、前向きでいられるように、つねに周囲に気を配っているのが伝わってくる。
一歩下がって、仲間の背中を押す。手を貸し、困っているときには寄り添う。そんな小さな行為の積み重ねが、KURKKU FIELDSらしい循環を育てていく。人が集まり、営みが生まれ、届く。
その循環の最初の一歩に、
彼は今日も、そっと手を添えている。
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