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身近な秋の宝物

身近な秋の宝物

#エッセイ #どんぐり#楽しみ方

UPDATE 2024.10.31

こんにちは。循環の仕組みづくりや環境保全を担当している吉田(よっしー)です。暑い夏が終わり、ようやく秋らしい日が増えてきました。

秋は野菜に果物、きのこに紅葉、恵みがいっぱいの季節。KURKKU FIELDS のスタッフたちは日々収穫や料理に追われ忙しい時期ですが、楽しく働いています。

さて、この季節は他にも大切な恵みがあります。

それは秋の森の宝物「どんぐり」。

この季節になると森や公園の地面でたくさんのどんぐりを見かけることがあります。ひと口にどんぐりといっても、その種類や見た目は多種多様。

今回はどんぐりの魅力を少しご紹介します!

見た目も名前も可愛い「どんぐり」。

そもそもどんぐりは植物にとってどんな存在で、何の役割があるのでしょうか?

どんぐりは、広義にはブナ科樹木の果実の総称。日本ではたくさんのブナ科樹木を観察できますが、KURKKU FIELDS や周辺の森では、コナラやクヌギ、スダジイやシラカシが自生しています。

特にコナラやクヌギの木は、薪や炭にしたり、シイタケを育てる原木にしたり、私たち日本人の暮らしを支えてきた大切な樹木で、KURKKU FIELDS でも毎年たくさんのシイタケを収穫しています。

どんぐりの部分は、生物学的にいうと堅い果物(くだもの)と書いて「堅果(けんか)」。なんと、リンゴやブドウの実と同じように、どんぐりは植物にとって果物にあたります。

どんぐりとリンゴの異なる点は、

① どんぐりは果皮(リンゴの赤い部分)がとても堅いこと
② どんぐりには果肉にあたる部分がないこと

でしょうか。

私たちになじみ深いどんぐりの仲間「クリ」で例えると、堅い皮(=鬼皮)が果皮、薄い皮(=渋皮)が種皮、そして美味しく食べる部分は種子にあたります。

そう、つまり普段私たちが食べるクリも果物で、実際に食べる部分は種の部分なのです!

ネズミや鳥、虫など、森の生き物たちにとってもどんぐりは大切な食糧です。秋のうちにたくさん食べたり、自分だけの秘密の隠し場所に貯蓄することで寒い冬を乗り越えています。

僕たちも毎年秋にはどんぐりを採取し、森づくりを行っています。

採取したどんぐりを水の張ったバケツに入れ、水に沈んだものを育苗ポットに植えてあげると、冬のうちに土中に根を伸ばし、翌年の春頃に芽を出します。

春に姿を現す芽はとても可愛いらしく、うれしい瞬間のひとつです。

中でもスダジイのどんぐりは生でも食べることができ、ナッツのような風味を楽しめます。少し炒ってあげると、より食べやすく風味も豊かになり、秋にぴったりの美味しいおやつになります。

今回は身近などんぐりの魅力をご紹介しました。

ぜひ家族やお友達とどんぐりを探し、育ててみたり、食べて楽しんでみてください!

吉田和哉KAZUYA YOSHIDA

1993年千葉県生まれ。大学院で野生生物(対象はアライグマ)の研究をしたのち、ベンチャー企業やリクルートでの営業経験を経て2020年10月に KURKKU FIELDS に入社。「自然の魅力や価値を伝える」ことを人生のミッションとし、KURKKU FIELDSでは循環の仕組みづくりや自然環境保全、果樹づくりを行いながら、来場者向けの体験企画を担当している。

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