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想いがめぐるマーケット 届けたいのは、“ほんとうに良いもの”

想いがめぐるマーケット 届けたいのは、“ほんとうに良いもの”

#インタビュー

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「KURKKU FIELDSで取り扱っている商品は本当に良いものしかないから、
素直に、良さを伝えたいなって思うんです。」

そう話すのは、マーケットに立つ鈴木さん。
いつも相手の目を見ながら丁寧に会話をつなぐ、明るい人。

KURKKU FIELDSのマーケットは、場内で収穫された野菜や、個性豊かな加工品、世界中から選び抜いたサステナブルな商品が並ぶ。入場料なしで気軽に訪れ、買い物を楽しむことができる。

場内で採れた野菜や卵は、農業スタッフが直接納品してくれる。

生産現場と売り場が同じ敷地内にあるからこそ、野菜は収穫した姿のまま店頭に並び、その背景にある日々の会話やリアルなストーリーも一緒に届けられる。

「直接顔が見える関係だと想いをより伝えられる。
そういうものを届けるのが合ってるんだと思います。」

食べることが好きで、大学では栄養学を専攻。健康に関わる仕事がしたいと、食の知識を学んだ後、フィットネス業界に進んだ。

トレーニングや食事管理などを通じて、人の健康に寄り添う仕事だったが、次第に心に小さな違和感が生まれた。

「仕事にやりがいを感じる中で、大切なお客様に対しては、自分の気持ちに正直であり続けたいと思うようになり、心から納得できるものとは何かを考えるようになりました。」

そんな中、時代の流れもあって、環境や循環のことにも関心が深まり、
“自分が本当に良いと思うものを伝えたい”という想いが強くなったという。

これまで何回か遊びに来ていたKURKKU FIELDS。自然と調和した空間、そこにある食の循環の形に惹かれた。KURKKU FIELDSが届けたいものと、自分の気持ちが重なるかもしれない、そう感じて、転職を決意した。

「食にダイレクトに関われたり、自然の中で働けたらいいなと思っていたので、会社説明会では循環をはじめ、加工、ダイニング、農業部門など、さまざまな取り組みを見ていました。

面接で『接客が好きです』って話したら、マーケットを任せてもらえることになって。今はここで良かったなって思います。」

彼女にとって、“商品を売る”のではなく、“想いを届ける”ことが仕事の核になっている。

KURKKU FIELDSの商品はもちろん、外から仕入れる商品も、“どこで、誰が、どう作ったのか”を生産者の元を訪れて自分の目で確かめる。

販売する野菜を自ら畑に収穫しにいくこともある。

「やっぱり、想いをちゃんと渡したいんです。
それが伝われば、お客様は自然と手に取ってくださるから。」

丁寧に向き合えば、必ず築ける関係がある。
ひとつひとつの関わりがつながり、広がっていく。

立つ人によって雰囲気も変わるマーケット。
今は女性スタッフが多く、それぞれが得意な感性を持ち寄っている。

「香りを学んでいるスタッフがアロマを取り入れたり、私も場内で採れるハーブブーケのコーナーを作らせてもらったり。お客様と同じくらい、ここで働くスタッフが癒される空間であったらいいと思うんです。」

そこにいる人が呼吸を緩められる場所。
働く人が満たされているからこそ、その空気が自然とお客様に伝わっていく。

そしてお客様とは、一緒に何かを“つくる”体験を増やしたいと話してくれた。

「マーケットの野菜を場内で一緒に収穫したり、ハーブを自分の手で摘んで好みや体調に合わせてブレンドしたハーブティーを持ち帰ってもらったり。言葉よりも体験してもらうほうが、きっと届くから。」

一人ひとりに寄り添いながら、その人に合った提案を、そっと手渡すように。
そんな体験を届けたいと考えている。

小さな体験が、
“暮らしを豊かにする選択肢は、こんなに身近にあったんだ”と気づくきっかけになる。

その豊かさを持ち帰ってもらえたとき、
“ああ、よかったな”と思えるのだと彼女は笑う。

前職で身についた人との距離の掴み方も、いまの接客に活きている。

「その人がゆっくり見たいのか、話したいのか、表情で分かるようになってきて。
会話のペースを合わせながら、自然に心をひらいてもらえるようにしています。」

毎日立ち続けることで、少しずつ築かれていく関係もあるという。

「1年経って話してくれるようになったお客様や
  『また来たよ』って声をかけてくれる瞬間がすごく嬉しい。」

時間の積み重ねとともに接客のスタイルも変わっていく。

“またね”と言い合える人が増えていくこともやりがいのひとつだという。

休日は山に登ったり、美味しいご飯を食べたり、自然の中で過ごす。
「自然を感じて、おいしいご飯を食べる。それができれば、満たされるんです。」

ありのままの自分でいられること。
それも、この場所の魅力のひとつだという。

「KURKKU FIELDSは良い意味で飾らなくていい場所。
わたしのまま接客できるのが、ありがたいです。」

人と自然。つくる人と受け取る人。
そのあいだに立つ仕事。

目の前の人たちと誠実に向き合いながら、
今日も彼女はマーケットに立っている。

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KURKKU FIELDS MAGAZINE 編集部
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