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循環の中でいただく恵み
「マコモダケ」

循環の中でいただく恵み
「マコモダケ」

#コラム #マコモダケ

UPDATE 2022.10.31

こんにちは、フィールド管理担当の吉田です。

クルックフィールズではサステナブルな未来に向けて、有機栽培で野菜を育てたり、持続可能な形を模索しながら牛や鶏を育てたり、私たち人の営みが環境にネガティブな影響を与えるのではなく、私たちが暮らすことでその場がより良い環境になるような仕組みづくりを行なっています。

そんな中でも、今回は水の循環のお話です。

実はクルックフィールズの場内では、上水(私たちが使う前の綺麗な水)、下水(使った後の排水)ともに公共の水道設備は使用していません。上水は地下水を汲み上げて滅菌処理したものを使い、下水は法律で定められた浄化槽を通した後に、微生物と植物のはたらきを利用したバイオジオフィルターという仕組みで浄化し、自然に還しています。バイオジオフィルターにはたくさんの種類の植物を植えて、水の汚れの原因となる過剰な栄養素を吸収してもらっています。クレソンやセリ、空芯菜といった野菜も元気に育ち、恵みとしておいしくいただくことができます。

バイオジオフィルターで育つ野菜の中でも、僕が好きな野菜のひとつが「マコモダケ」。マコモというイネ科の植物から収穫できる野菜で、普段スーパーなどで見かけることはありませんが、その香り高い味わいやホクホクとした食感に隠れファンも多いのではないでしょうか。

マコモは成長すると高さが2メートルほどにもなる植物ですが、夏を過ぎると「黒穂菌(こくぼきん)」という菌が寄生することで、だんだんと中心部が肥大化してきます。赤松の根元に生えるキノコをマツタケと呼ぶように、菌の作用によりマコモが肥大化するために「マコモダケ」と呼ばれるようになったのだと思います。

タケノコやヤングコーンのようなコリッとした食感に加え、クセのない優しい甘みがたまらなく、炒め物や汁物、天ぷらなど様々な料理にあう食材です。ちょうど10月から収穫をはじめ、現在は場内のダイニングにて季節限定のマコモダケのピザをお召し上がりいただくことも可能です。

この時期ならではの旬の味覚をぜひ農場でお楽しみください!

吉田和哉KAZUYA YOSHIDA

1993年千葉県生まれ。大学院で野生生物(対象はアライグマ)の研究をしたのち、ベンチャー企業やリクルートでの営業経験を経て2020年10月に KURKKU FIELDS に入社。「自然の魅力や価値を伝える」ことを人生のミッションとし、KURKKU FIELDSでは循環の仕組みづくりや自然環境保全、果樹づくりを行いながら、来場者向けの体験企画を担当している。

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