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KURKKU FIELDS INTERVIEW
私たちの暮らしをどう循環型に 変えていけるのか(前編)

私たちの暮らしをどう循環型に 変えていけるのか(前編)

#インタビュー #四井真治#パーマカルチャー

UPDATE 2021.12.1

パーマカルチャーデザイナー 四井真治

「自分の暮らしをサステナブルに、循環型に変えていくには何から始めたらいいですか」とよくインタビューとかで聞かれるんですよね。

特に、あなたが都市に住んでいるとして、できることはなんでしょう?、と。

月並みな答えかもしれないですけど、まずは堆肥なんじゃないでしょうか。
生ごみの堆肥を作ってみることがはじまりなんじゃないかな、と僕は思います。

僕が大学時代に住んでいたアパートの1階の部屋に、たまたま5mくらいの長さの花壇がありました。誰も何も植えてなくて、せっかくだから何かハーブでも植えようと思ったのですが、隣に住んでる農学部の先輩から、そんな砂漠みたいな土じゃ何も育たないから、やめとけ、って言われたんです。

でも、じゃあ、何をやろうか、と考えて、毎日の自炊ででる生ごみを花壇の土に埋め始めたです。毎日毎日埋めていったんです。生ごみが、綺麗に毎日毎日消えていくんですよね。

そうしたら、半年もたったら、土がフカフカになってきて。
これだったら何を植えても育つなあ、と思って。

それで、当時まだハーブの苗は日本に入ってきたばかりで珍しかったんだけど、僕はハーブにその時ハマっていたから学校サボって、ホームセンターでハーブの苗を探してきて植えていったら、見事に育っていったんですよ(笑)。

どんどん育っていくんで、そこで「あー、生ごみを入れたら土ができてくるし、水と太陽と土があれば、食べ物を得られるだ」ということに気づいたんです。本当にそこからいろいろ始まったんです。

僕も今や色々なことができてきたけど、当時学生で、なにもできませんでした。でも、どんどん育ってきたので、今度は花壇じゃ面積が足りなくなって、アパートの路肩を耕し始めました。脇を車がビュンビュン走ってたりするところなんですが、そうすると近所のおじいちゃん、おばあちゃんが「おお、がんばっとるのー」とか話しかけてきたり、人のつながりがいろいろできてきました。それでまた気づくんです。

「耕すこと、土を作ること、そして作物育てることっていろいろな可能性を含んでるんだな」って。

本当に豊かなことにつながっていくんだなってその時に実感したんです。

それで、当時、僕も砂漠の緑化などについて学んでたけど、暮らしって本当に大切だな、と実感しはじめたのはその堆肥作りがきっかけだったんです。

次回につづく)

四井真治Shinji Yotsui

人が暮らすことでその場の自然環境・生態系がより豊かになるパーマカルチャーデザインを実践。日本文化の継承を取り入れた暮らしの仕組みを提案するパーマカルチャーデザイナーとして、国内外で活動。ソイルデザイン主宰。

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