KURKKU FIELDS と矢那栗
UPDATE 2023.10.31
こんにちは。山名隆也です。
KURKKU FIELDS では、その時期の旬の食べ物を使った料理やパンをお楽しみいただけます。
この10月は、地元・木更津市「矢那」と関わり深い「あの食べ物」をお楽しみいただけたのですが、みなさんは体験されましたか?
木更津市矢那と関わり深い食べ物とは、棘だらけの殻にこもった甘い果実。そう「栗」です。
今回は、そんな矢那の栗と KURKKU FIELDS の関わりについてお話したいと思います。
KURKKU FIELDS で使っているのは、地元である木更津市矢那で生産された矢那栗です。
今年は、総量40キロを超える栗を地元の農家さんに卸していただいたのですが、一部を MARKET 販売用として、そして調理用の栗は、KURKKU FEILDS のスタッフ一同で輪になって和気あいあいと皮を剥きました。
MARKET では10月から、この矢那栗をきっかけに「量り売り」を開始しました。
必要なものを、必要な分だけお客様にお届けするために、以前から構想のあった量り売りですが、その第一号として矢那栗が選ばれました。
大きな栗ばかり選ばれる方や、自分の好みの形のものを選ばれる方など、人それぞれの楽しみ方でお買い物をしていただくことができ、大成功のスタートとなりました。
他にも、栗は大きさによって調理の向き不向きや甘みが変わるため、スタッフとお客様のコミュニケーションのきっかけに一役買ってくれています。
CHARCUTERIE(シャルキュトリー)では「矢那栗パイ」と「鹿肉、栗、ごぼうのパテアンクルート」の2種類の商品が季節限定で登場しました。
矢那栗パイには、渋皮の状態でアク抜きをし、固くならないようじっくり煮込んだ栗と、スチームした2種類の栗を使っています。
パテアンクルートに使われているのは、栗の他にごぼうと鹿肉です。鹿は山に生きる動物なので、栗やごぼうなどの山の幸との相性が抜群です。パイ生地に浮かび上がったトンボの姿と合わさって、秋を感じられる一品です。
CHIFFON の人気商品である「シフォンサンド」も秋らしさに溢れています。
季節のフルーツとシフォンを合わせたこちらのサンド、10月の主役は栗とサツマイモでした。
サツマイモは KURKKU FEILDS 場内の畑で育てたものなので、矢那栗と合わせた、KURKKU FIELDS の秋が詰まったサンドになっています。
perus では、よりダイレクトに矢那栗の美味しさを感じていただけます。
「秋の訪れ」と銘打たれたこちらの一品。あえて渋皮の状態の栗を使っているので、栗の甘さだけでなく、皮と実の食感の違いもお楽しみいただけます。
ラムシロップに漬け込んでいるので、一口食べると、口の中に芳醇な香りと上品な甘さが広がります。
このラムシロップに漬け込んだ矢那栗は、色々な食材と相性が良く、Lanka では季節限定で味わえる4種類のパン全てに使われています。
中でも一推しは「ブレッサンヌ 〜矢那栗〜」。大粒の矢那栗を贅沢に乗せて焼き上げたパンで、発売当初からの人気商品です。
いかがだったでしょうか。KURKKU FIELDS と矢那栗の関わりについてお楽しみいただけましたか。
「加工の担い手が少なくなってきた矢那栗を、地元の私たちが使っていこう」という思いから始まったこの関係性。Lanka に4種類もの栗のパンがあるのも、矢那栗の可能性を模索してきた結果なのです。
矢那栗を味わえる期間は短いですが、だからこそ、多くの方にその良さを知ってもらいたいと思っています。
KURKKU FIELDS では矢那栗に限らず、その時期だけの食べ物や特別な体験をお楽しみいただけます。
ぜひ季節の移ろいを味わいにお越しください。
1999年鳥取県出身。奈良大学卒業。大学では仏教美術について研究していたが、本好きが高じて書店に就職。その後、perusシェフである兄から誘いがあり2023年4月 KURKKU FIELDS に入社。本を通した人間成長、知識の伝承・探究というものに価値を見出している。