サンライズソルト 内山さんを訪ねて
UPDATE 2023.3.31
こんにちは。
ベーカリー「Lanka(ランカ)」でパンを焼いている高木あゆみです。
先日、ベーカリーチームで千葉の生産者の方々にお話を伺ってきました。
今回はサンライズソルトの内山さんのお話です。 パン作りにかかせないお塩。
Lanka のパンのすべての生地に入っているお塩はサンライズソルトさんのお塩です。
使わせていただくきっかけとなったのは、ベーカリーリニューアルと同時にパンのひとつひとつの材料はどんな人が作っているのか、どんな想いがこめられているか、作り手の想いを知りたくなり訪ねたのがきっかけでした。
九十九里浜の海水でていねいにつくられたお塩。
製法はあげ浜塩田製法、ひら釜製法の2つです。
どちらも平釜を使って炊き上げて作りますが、あげ浜塩田製法は、平釜で炊く前に砂の上に海水をまき、太陽と風の力で海水の水分を蒸発させ、濃縮させることを繰り返してから、平釜でていねいに炊き上げ、結晶させる方法です。
炊く際に使う薪も限りある資源なので、家を壊したときに出る廃材などを地域から調達し、無駄になるものを減らし、効率よく塩作りができるよう工夫されています。
内山さんの話を伺い、昔の塩作りは全て、砂浜でこの製法で行われていたことを知りました。
精製されたお塩と比べて、人間の体に必要なミネラルが非常にバランスよく含まれているそうです。
自然と向き合い大切に作られてきたこの貴重なお塩、パンに使ったらおいしいに違いありません。
また、内山さんは子育てをしている中で、塩の大事さに改めて気づき、子供の身体のことを考え、良いお塩を食べさせたいという想いから塩を作り始めた、と話してくれました。
サンライズソルトさんのお塩を初めて食べたとき、やさしく身体にすーっと染み渡り、とってもまろやかで今まで使っていたお塩とは全く別物で驚きました。
バゲットに入れて食べてみると、ほんのりとした甘みと小麦の旨味を引き出してくれ、なんとも味わい深いバゲットとなりました。
内山さんのお話を聞いてから食べたお塩は、背景が浮かび、さらにエネルギーを感じられます。まだ食べたことのない皆様、バゲットを是非噛みしめながら九十九里の海を思い浮かべてみてください。
Lanka でお待ちしております!
次回は、小麦農家の今村さんのお話です。
1996年埼玉県出身。高校で調理師免許を取得し、エコール辻東京で製菓を学ぶ。後に5年間、ケーキ屋の個人店、結婚式場でパティシエとして働く。この自然豊かな場所を生かしたパン作りを学びたく、2021年4月に KURKKU FIELDS に入社。パン作りを通して、自然本来の素材の美味しさや豊かさを届けることを大切に、ベーカリーにて日々勉強中。