『教育プログラムモニターツアー』レポート
UPDATE 2024.03.31
みなさん、こんにちは。秋葉ふゆかです。
KURKKU FIELDS で教育プログラムの提供を開始して今年で4年目。
みなさんにより充実した体験をお届けするため、2月末に教員の方へ向けたモニターツアーを開催しました。日程は全3日間。東京、千葉、神奈川、埼玉、長野の各地から約50名の先生が参加してくださいました。今回はその様子をレポートいたします。
参加者が揃ったら、さっそく場内ツアー開始です。
まずは普段見ることができないスタッフオンリーエリアに入り、私たちが行う循環型農業の中心でもある堆肥舎からご案内をしました。
動物の排泄物も微生物の力を借りて発酵・分解することで栄養たっぷりの堆肥となり、美味しい野菜を育てるために役立っています。
他にもバイオジオフィルターを使った水の循環など、人と自然が共生するためのポジティブな仕組み作りについて解説を行いました。
場内の施設から出る排水も浄化システムを通すことで、さまざまな生き物が住める水となります。
ツアーの後は、普段行っている農業体験のぎゅぎゅっと凝縮バージョンをお届け。
はじめに、春らしい黄色が鮮やかに色づいた菜の花、そして茎ブロッコリーが植わっている畑で収穫体験を行いました。
畑に入ると、途端に菜の花の良い香りと小さなハチが飛び交う素敵な音が聞こえてきます。
その場で味見するお野菜はとっても新鮮!
ほのかな苦味と甘みが感じられ、先生たちにも「まさに五感を刺激する農業体験ですね!」とおっしゃっていただきました。
そして次は『タネから苗、収穫から流通』をテーマに、タネ当てクイズやにんじんの収穫対決を行いました。
「オクラのタネは分かるけど、レタスのタネってどんなの?」
「大きなにんじんの見極め方って⋯?」
といった大人でも意外と知らないことが多い野菜のあれこれ。
この日は先生方も学生に戻った気分で体を動かし、想像力を目一杯働かせながら楽しんでいただきました!
たっぷり体を動かした後は、お楽しみのランチタイム。
普段提供している猪のビビンバ丼に加え、今回は特別に野菜をグリルし、マヨネーズ作りなどの簡単な加工体験を行いました。少し火を入れるだけで野菜の甘みはぐんと増し、採れたてとはまた違う良さを感じていただけたかと思います!
(設備・規模などの都合上、現在は校外学習での加工体験を実施しておりませんが、実現に向け可能性を模索しています。)
おいしいランチでほっと一息ついた後は、屋内でワークを実施しました。
各学校で行う探求学習の取り組みを共有いただき、その後『屋外教育に求めるもの』をテーマに、ツアーで感じたことや今後やってみたいことについて自由にアイデアを出していただきました。
『五感を刺激する遊び』
『おいしいを感じる』
『人も自然・動物の一員』
『社会の内側に入る、役割を持つ』
『“自己理解”と“他者理解”を深める』
など様々なキーワードが出ましたが、その日限りの学びで終わらず、子供たちが自由に考え、伝えたくなるような体験にしたいという意見が多く出ました。
特に印象的だったのは「KURKKU FIELDSでの体験はあくまできっかけであり、生徒の興味・関心を引き出す種まきのようなもの。そこから普段の暮らしと結びつけて考えたり、価値観を広げたりと、学びが繋がっていく体験になるとワクワクするよね。」というご感想をいただいたことです。
また学生インターンの受け入れなど、よりリアルで実践的なプログラムについても沢山のアイデアをいただきました。
モニターツアーを通して、私たち自身もプログラムの意義や目的を再確認できる貴重な時間となりました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
まだまだ模索中の私たちですが、この場所での体験やありのままの姿をお届けすることで、『続いていく未来』のために何ができるのか、自然や環境、経済など様々な側面から自由に考えるきっかけを提供していきたいと考えております。
ご興味のある方は、experience_kf@kurkku.jp までぜひお気軽にお問い合わせください。
詳細は、教育プログラムのオフィシャルサイトからもご確認いただけます。
みなさまのお越しをお待ちしております!
神奈川県出身。大学時代に過疎地域で地域づくりボランティアを経験。そこで循環型の暮らしに興味を持ち、2023年4月に入社。
現在は教育プログラムと加工製造の補助を担当。ハーブやエディブルフラワーの勉強をしながら、新たな体験を企画中。