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どんな本があるの? 後編

どんな本があるの? 後編

#エッセイ #地中図書館

UPDATE 2023.02.29

 

こんにちは。

地中図書館のご案内を担当している山名隆也です。今回も地中図書館に配架されている本の紹介をしたいと思います。前編とは違ったジャンルの本の紹介になりますので、まだ読んでいない方はそちらもお楽しみください。

まずはじめに、読書と聞くと多くの方は「文学」を読むことをイメージするのではないでしょうか。このジャンルには小説や詩・エッセイなどが該当し、地中図書館に配架されている文学作品の中では近代小説や詩集が大半を占めています。短編の作品も多いので、自分の好きな作品だけを味わう楽しみ方も可能です。

実は地中図書館には宮沢賢治の作品が多く並んでいるのですが、興味のある方はどの本が並んでいるのか探してみてください。

次に紹介するのは「哲学」の棚です。地中図書館には知識を蓄え、新たな考えを生み出す場という思いが込められているため、「哲学」や「自己啓発」の本が多くなっています。言葉だけ聞くと難しく囚われがちですが、初心者向けの解説書も多いので、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。目次を見て気になったページだけ読むというのもおすすめです。

思想繋がりということで「宗教」の棚にも触れておきましょう。「哲学」と通じる点も多々ありますが、宗教というのは現代社会に置いても文化や思想の根底に根ざしているものです。『どうして一部の食べ物を禁止している国や人々がいるのか?』といった疑問も、宗教を学べば自ずとわかってきます。世界中の人々の生活の根幹にあるものだからこそ、それを知ることに意味があると私は考えています。

人文学の話が続きますが、次に紹介するのは「歴史」の棚。といっても、地中図書館にあるのは授業で習うような歴史の本ではありません。歴史学の分野の一つである「民俗学」が中心です。

民俗学を簡単に説明すると、それぞれの国や地域で伝承されてきた風習や信仰、冠婚葬祭などの儀式や衣食住を研究する学問です。子どもたちに人気の「妖怪や鬼」の本もこのジャンルに含まれますが、「服装や料理の歴史」についてなど、現代の生活に通じる多くのことが詰まっているジャンルでもあります。

最後に私たちの生活を取り巻く「環境」と「科学」、そして「政治・経済」についての棚を紹介します。「科学」や「政治」も難しい学問のように思われがちですが、近年では世界的に注目されているためか、小学生や中学生でも理解できる内容の本が多く見受けられるようになりました。地中図書館に配架されているのもそういった本たちです。

大人も子どもも見つけやすいように、本棚の高い場所と低い場所に分散させているので是非ご覧ください。

前後編を通して地中図書館の本について紹介してきましたが、気になるジャンルの棚は見つかりましたか? 

興味のあるなしに関わらず、色々なジャンルの本があることを知っていいただければ嬉しいです。もちろんこの場で紹介したものだけが全てではないので、残りは自分の目で探してみてください。

山名隆也RYUYA YAMANA

1999年鳥取県出身。奈良大学卒業。大学では仏教美術について研究していたが、本好きが高じて書店に就職。その後、perusシェフである兄から誘いがあり2023年4月 KURKKU FIELDS に入社。本を通した人間成長、知識の伝承・探究というものに価値を見出している。

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