トマトの栽培
UPDATE 2022.7.1
こんにちは。オーガニックファームの阿久津竜馬です。
いつも畑に出て農作業をしているので、お客様とお話しする機会は少ないですが、その分、休日にはよく KURKKU FIELDS で食事や買い物を楽しんでいます。
今日は、この夏一番広い面積で栽培しているトマトについて書きたいと思います。
今年は、ゴールデンウィークから9月までの長い間トマトが出せるように、作付面積を増やしてハウスと路地で栽培しています。天候の影響でゴールデンウィークには間に合わなかったのですが、7月中旬にハウスのトマトは一番味がのっていると思います。トマトの中でも、作付面積を占めているのは細長くて甘味が強いのが特徴の「アイコ」という品種です。他にも今年は来年に向けて新しく8種類の品種にも挑戦しています。
この8種類のうちの1つに「サンマルツァーノ」という品種があります。このトマトは酸味が効いて加熱すると旨味が引き立つ中玉のトマトです。ミニトマトが約3週間で赤くなるのに対して中玉はその倍くらいかかり生育期間が長い分、虫の発生や生育中の温度変化によるリスクが高まるので、今までは挑戦できずにいましたがシェフからの要望もあり、挑戦することができました。
気温が35度を超えてくると、トマトの花が落ちてしまい実がつかなくなるので、ハウスでトマトが採れるのは8月上旬まで。その後は路地のトマトがメインになっていきます。雨がたくさん降ると、トマトが大きくなろうと水をたくさん吸って、皮が実の成長に追いつかずにはじけてしまうので、ここからは雨との攻防戦の始まりです。日射量が多いと味が濃くなり、雨が降ると味が薄くなるので、日々のトマトの味も天気によって変わります。全国各地で不安定な天気が続きますが、トマトを食べるときは収穫時の天気を予想しながら楽しく食べてもらえたら嬉しいです。
トマトはベーカリーで販売しているほか、トマトジュースに加工もする予定です。また今年の SUMMER HARVEST では旬のトマト限定メニューも楽しめるので、ぜひこの夏のトマトを味わってみてください!
1986年埼玉県出身。大学で環境学を学ぶ。卒業後は現場から見える環境問題を学ぶため知床やトカラ列島などで働く。そこで農業に触れ、農の重要性に気づき自ら行い、情報発信を目指し2016年8月に株式会社耕すに入社。有機農法が広まるように日々奮闘中。