朝露と洗顔
UPDATE 2023.11.30
冬が近づき空気が澄んできました。
そんな冬の朝の景色が楽しみな農場長の伊藤です。
さて、みなさん。
毎朝目覚めたら、洗顔してますか?
冬になると朝の冷たい水に少しブルブルしてしまいますが、顔を洗うとスイッチが入り、「今日も一日頑張ろう!」という新鮮な気持ちになりますよね。
そんな私が農場に到着してまず最初にすることは、「野菜の表情」を見ることです。
今日はどんな表情をしているのかなと、畑を回りながら野菜を観察するんです。
野菜の調子や土の水分量など、畑を歩かないと分からない、多くの発見があります。
もちろん、澄んだ空気を目いっぱい身体に取り込みながら——。
「冬の朝は素敵なので、ぜひ早起きして散歩してください!」
と宿泊されるお客様には必ずお伝えしています。
なぜかというと、
「朝露が美しい」
冬の朝は、野菜に朝露がびっしりつき、そこに朝陽が当たって宝石のようにキラキラと輝くのです。
この野菜の元気な表情を見るだけで、一日の幸せを充電できたような気分になります。
野菜たちは、葉の表面から朝露の潤いをもらって生き生きしています。
それを眺めていると、
「これから太陽をたくさんあびて今日もしっかり、成長するぞ!」
という野菜たちの声が聞こえてきます。
きっと朝露は、野菜たちにとって良い一日を始めるための「洗顔」なのかなと感じた、冬のある朝でした。
KURKKU FIELDS オーガニックファームの農場長。大学時代に kurkku の最初のレストランである「kurkku kitchen」にてサービススタッフとして勤務。そこで「野菜の美味しさ」と「農業の世界」に感銘を受け、千葉県鴨川市で自然農法の修行をする。その後「ap bank」に入社し ap bank fes のフードエリアなど担当。その後「耕す木更津農場(現在の KURKKU FIELDS )」立ち上げメンバーとして2010年から有機農業一筋で駆け抜けてきた。