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千葉県木更津市

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#エッセイ #にんじん#農業

UPDATE 2023.12.31

 

こんにちは。農場長の伊藤です。先日、長く一緒に働いているスタッフに赤ちゃんが産まれました。新しい命の誕生にスタッフみんな、我が子のように喜び、天使みたいな赤ちゃんの笑顔に癒される日々です。

さて、真夏生まれで、冬の寒さが苦手な私ですがこの季節の「あるもの」が楽しみなんです。

それは、何かと言うと

「にんじんの収穫」です!

写真を見てもらうと伝わると思いますが⋯晴れ渡る冬の青空に爽やかな緑の葉っぱが映え、エネルギーあふれる鮮やかなオレンジと真っ黒な土のコントラストは、いつ見ても「感動」するんです!

KURKKU FIELDS の看板野菜である「にんじん」は機械で収穫していますが、その年の最初の収穫は必ず手で抜き取ります。にんじんを手で抜いたことある方はいらっしゃいますか?

言葉で表現するのは難しいですが、長さ20cmほどのオレンジの部分が、全て土の中に埋まっているので葉っぱの付け根をしっかり握りしめ、そっと引っ張ります。

抜き取るその瞬間に

「ぽこっ、ぷくっ」と音がします。

強く根を張ったにんじんが、大地から離れたこの瞬間の音と手の感覚がいつも神秘的な瞬間だなとずっと思ってました。

そして、先日スタッフの赤ちゃんが生まれた日に、
畑でにんじんを抜いている際、

ふとこのシーンが、赤ちゃんとお母さんが繋がっていた「へその緒」を切る瞬間みたいだなと感じました。

「にんじんという命」が生まれる瞬間って、畑に種をまいて、芽が出た時なのかなと考えてました。

でももし、「にんじんの誕生日」を決めるとすると、根を張ったにんじんが大地から離れ青空のもとに出てきて太陽の陽を浴びた瞬間なのかもしれないな。

そんな事を思いました。

KURKKU FIELDS では、栽培スタッフだけでなく、スタッフみんなで旬の恵みを喜び、それらを様々な魅力に変えてお届けしています。2024年もたくさんの魅力を届けられるように、まずは母なる大地と向き合いながら耕していきたいと思います。

伊藤雅史Masashi Ito

KURKKU FIELDS オーガニックファームの農場長。大学時代に kurkku の最初のレストランである「kurkku kitchen」にてサービススタッフとして勤務。そこで「野菜の美味しさ」と「農業の世界」に感銘を受け、千葉県鴨川市で自然農法の修行をする。その後「ap bank」に入社し ap bank fes のフードエリアなど担当。その後「耕す木更津農場(現在の KURKKU FIELDS )」立ち上げメンバーとして2010年から有機農業一筋で駆け抜けてきた。

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