完熟!トマトジュース誕生秘話
UPDATE 2023.8.31
こんにちは。農場長の伊藤雅史です。
KURKKU FIELDS では、農場で採れる有機野菜を使って、パスタソースやスープ、根強いファンの多いにんじんジュースなど、様々な加工品を作っていますが、この夏、また、一つ「自慢の逸品」が出来ちゃいました。
それは、完熟トマトをたっぷり使った「トマトジュース」!今日は、トマトジュースが完成するまでのストーリーをお伝えしたいと思います。
この夏、ミニトマトの「フラガール」という品種を、ビニールハウスで初めて栽培しました。
甘味と酸味のバランスが良く、噛めば噛むほど、コクが口一杯に広がるんです。他の品種も同時に育てていますが、ダントツに美味しくて評判がいいのが、この「フラガール」です。こんなに美味しい種類があるなら、もっと早く出会いたかったなと思わせてくれます。
栽培するのがとても難しい品種ということで、トマトが育ちやすくするために昨年の冬から準備を進めてきました。
施設内の牛糞から作った堆肥や竹を粉砕したチップなどの大量の有機物を粘土質の畑の土に投入して、それをしっかり分解させ、土のバランスを整えて、春までじっくりと土を熟成させる、、その準備の甲斐あって、春に植え付けたトマトは、勢いよく成長して沢山の実をつけました。
6月から収穫が始まった「フラガール」。糖度は真っ赤に熟した方が上がっていくので、より甘く、より美味しいトマトを届けたいという思いから、完熟したものから収穫をしていましたが、そうなるとどうしても一定量発生してしまうのが、実が割れてしまうトマト。
割れて時間が経ってしまったものは、鶏の餌となり贅沢に鶏が啄んでくれるのですが、割れて間もないトマトには、スーパーで売っているトマトにはない美味しさがあり、廃棄するにはあまりにももったいないのです。その完熟トマトの美味しさを活かすために、トマトジュースの開発に今年初めて取り組みました。
全国にある複数の工場にジュースのサンプル試作製造をお願いして、味見を繰り返し、生の状態でも糖度が10度を越えるほど抜群に美味しい有機栽培のフラガールだけを使った「KURKKU FIELDSオリジナルジュース」がついに完成しました。
やっと納得のいく味に仕上がった完成品を試飲したスタッフは、みんな顔を見合って「これは、うまい!!」とうなりました。
原材料はトマトだけなのに、青臭さがなくしっかりと口の中に広がるトマトの旨みと甘さ。ドロドロにすると飲み心地が悪くなるので、飲みやすさを保ちながら、トマトの糖度を最大限まで高めた逸品です。
完成したトマトジュースは、まずはマーケットにて先行販売しています。今後、にんじんジュースとのセットなど、ONLINE SHOP でも販売を開始していく予定ですので、ぜひ新しい「自慢の逸品」を味わってみてくださいね!
KURKKU FIELDS オーガニックファームの農場長。大学時代に kurkku の最初のレストランである「kurkku kitchen」にてサービススタッフとして勤務。そこで「野菜の美味しさ」と「農業の世界」に感銘を受け、千葉県鴨川市で自然農法の修行をする。その後「ap bank」に入社し ap bank fes のフードエリアなど担当。その後「耕す木更津農場(現在の KURKKU FIELDS )」立ち上げメンバーとして2010年から有機農業一筋で駆け抜けてきた。