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ある日の KURKKU FIELDS
KURKKU FIELDS の
エディブルガーデン

KURKKU FIELDS の
エディブルガーデン

#コラム #エディブルガーデン

UPDATE 2021.8.1

KURKKU FIELDS でエディブルガーデンを担当しています、伊藤綾花です。
ガーデンツアーや、収穫体験でお会いしたことがある方も読んでくれているかもしれませんね。その節はありがとうございます。

早いもので、私がここで働き始めて5年目になりました。クルックフィールズがオープンしてもうすぐ2年なので、それよりも前から働いていることになります。折角こういう機会をいただいたので、エディブルガーデン(と私)の歩みを少しお話しさせてください。

最初に見た景色は、エノコログサの草原でした。いわゆる、耕作放棄地です。
定期的に草を刈っていただけの場所。それが最初のエディブルガーデンでした。

パーマカルチャーデザイナーの四井真治さんに、緩やかな斜面だったこの場所に段々畑と石積みが美しい、素敵なデザインを描いてもらい、施工が始まりました。あっという間にデザイン通りのかたちになったエディブルガーデン、さぁ野菜を育てよう、ということで、まずは重機で踏み固められた場所を耕すところからです。

初めてのトラクター、出るわ出るわ大きい石や木の根っこ。ガッタガタいいながらの運転に、トラクターも私も壊れるんじゃないかと、ハラハラしっぱなしです。障害物がでるたびにトラクターを止め、拾う。その繰り返しで全然進みませんでした。やっと耕し終えて、堆肥を入れ、種まきです。

突然ですが、みなさんは種から植物を育てたことはありますか?
私は小学校の夏休みの課題で、アサガオを育てたのが最初でした。あっという間に大きくなって綺麗な花を咲かせてくれました。KURKKU FIELDS で働く前にも色んなところで種を播き、色んな植物を育ててきたのですが、ここにきて初めて育たないという経験をしました。本当にびっくりしました。まったく育たなかったのです。原因は土にありました。
緩やかな斜面を段々畑にするために削った場所は、まったく生き物がいない土。
微生物も、虫も、植物の種もいないのです。

私の経験してきた野菜づくりは、過去の人や生き物たちがつくりあげてきた土の上に成り立っていただけということに、そのとき初めて気がついたのです。

現在のエディブルガーデンでは、50種類くらいの野菜やハーブが育っています。その他にも、食べられる野草が生えていたり、ウッドチップの道がキノコの道になっていたり、鳥が運んできたであろう、桑の木が気づいたら大きくなっていたり、花に群がる蜂や蝶々。歩くたびにぴょんぴょん跳ねるバッタ、湿っぽいところにいるカエルや、姿を見たことはないけれど、いたるところで土を盛り上げるモグラ。生命を感じられなかった場所が、数年でお祭り騒ぎです。

エディブルガーデンを通して、生きるということ、育つということは過去と未来とも繋がっていて、そして他の生き物とも繋がっている。そんな当たり前のことを、気付かせてもらいました。

このお祭りがずっとつづくように、もっと騒がしくなるようにと、日々農作業をしています。ぜひ、エディブルガーデンを歩いた際は、ハーブや野菜以外の生き物にも注目してほしいです。そして一緒に成長を見守ってくれると嬉しいです。

伊藤綾花AYAKA ITO

KURKKU FIELDS のベースとなるオーガニックファームとエディブルガーデン(野菜やハーブ、果樹など食べられる植物が植えられたガーデン)担当。自分たちが作る野菜やハーブで、誰かを笑顔にすることを日々想像しながら、愛情たっぷり濃くて甘い野菜たちを育てます。

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