緑肥(りょくひ)
UPDATE 2021.9.1
目に見えるものと見えないものの世界で
みなさん、こんにちは。エディブルガーデン担当の伊藤綾花です。
今回は、「緑肥(りょくひ)」についてお話ししたいと思います。
この夏、KURKKU FIELDS に遊びに来てくれた方はひまわり畑を見ていただけましたでしょうか? 綺麗ですよね。夏の風物詩です。
景観のために栽培しているところも多いですが、私たちは「緑肥」としても育てていました。「緑肥」、ご存知でしょうか? 緑の肥料で、緑肥(りょくひ)と読みます。
肥料といえば、白い粒状ものや液肥、堆肥や鶏糞を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。それらとは違って、植物を育てて、緑の状態のまま畑に鋤き込んで肥料にする植物のことを、緑肥と呼んでいます。
KURKKU FIELDSで緑肥として育てている植物は、
・ひまわり
・マリーゴールド
・とうもろこし
などです。
これらをそのまま肥料として利用している、だけじゃないのが緑肥の面白いところ! それぞれ違う目的をもって育てています。
まず、ひまわりですが、ひまわりと土の中にいる菌が協力し合ってくれるため、その後に育てる作物に、植物の三大栄養素であるリン酸の供給効果が高まります。
マリーゴールドは、センチュウという根っこに寄生して、作物を弱らせたり、ボコボコにしたりして商品の価値を下げてしまう微生物を抑制してくれます。
とうもろこしは、人の力では届かない地中深くまで根が張るので、空気、水を通りやすくしてくれます。また、肥料を吸収する力も大きいので、肥料が過剰になりやすいビニールハウスで育てて外に持ち出すことで、土の養分を適正にしてくれるのです。
その他にも麦やソルゴー、セスバニア、エビスグサなどなど。また違った目的で育てています。
私たちの目を楽しませてくれるだけじゃない、目に見えない、手の届かない地下部でも大活躍してくれる緑肥作物。土の中でどんなことが起きているのか想像するだけでも、ワクワクしますね!
面白い!と思ったかたは是非いろいろ調べてみてください。
新しい発見があるかもしれません。
KURKKU FIELDS のベースとなるオーガニックファームとエディブルガーデン(野菜やハーブ、果樹など食べられる植物が植えられたガーデン)担当。自分たちが作る野菜やハーブで、誰かを笑顔にすることを日々想像しながら、愛情たっぷり濃くて甘い野菜たちを育てます。