2021.08.31

#4 石巻でのライブを終えて

これを書いている今から数えると一昨日の出来事になるのですが、リボーンアート・フェスティバルの一環で、石巻市で櫻井和寿くんとライブを行いました。
このステージで話すことを忘れていたというか、言い忘れていましたが、このライブのタイトル「ワン・バイ・ワン・プラス〜10年目のフレームより〜」の意味というか、「なんでこのタイトルをつけたのか」ということなんだけれども、

「1×1+」と記号的にも表せるし、人それぞれにイメージしてくれたりするのかなぁと思っていたし、熱のこもったライブにもなったし、最後にあえて蛇足であることは承知の上で、今回のタイトルに僕が感じていた意味をお伝えしますね。

このタイトルは僕が考えたのですが、「1×1」と書いて「ワン・バイ・ワン」と読ませています。

1×1は普通に考えれば「=1」にしかならない訳で、「で、、、」くらいの話ですが、「=1」の「1」にはいろんな意味が込められるわけですけども、特に今回の楽曲は、ほとんどがやり直しができない、まさに一期一会の音を目指していて、そこにあまり決まりのない、1つずつの出会いをつくりやすい、音楽的な試みでもあったので、僕的には「=1」 はいいなと思っていたわけです。

もう一つ、英語で「one by one」の意味は、「1つずつ」とか「それぞれ」などの意味になるのですよ。で、それもまた良いなと。
僕と櫻井くんとのことでもあり(笑)、そして生き物のような音楽を目指して「=1」になればいいなと。
そしてさらに「+ (プラス)」なんですよ。

何がプラスか、それは何なんでしょうね。会場で見てくれた人や、配信で見てくれた人の中に起こる「何か」なのでしょうし、狙った通りにも計画した通りにもいかない「+ (プラス)」なんだけど、東日本大震災から10年経った、最も大変だった場所のひとつと言っていい石巻で、まるで震災の風景を感じさせないような、きれいな音楽的なホールのステージのフレームの中で、次に繋がっていく波紋のような「+ (プラス)」になるといいな、と。

それをもし感じてくれたなら、このライブの開催を中止か延期かを含めて悩んだ末に開催できたことが、本当に報われるのだと思っています。